女優キム・ヨンエさんがこの世を去ってから、8年の歳月が流れた。
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キム・ヨンエさんは2017年4月9日、膵臓がんによる合併症のため亡くなった。65歳だった。
当時、所属事務所は「最期まで演技を続けることができ、“死が怖くないほど幸せだった”という言葉を、今も鮮明に覚えています。ともに過ごせた時間はかけがえのないもので、もっと一緒にいたかったという想いは、いまも深い懐かしさとして残っています。どうか、痛みのない場所で安らかにお休みください」とコメントを発表した。
キム・ヨンエさんは1971年にMBC公開採用タレント第3期としてデビュー。ハン・ヘスクさんや故キム・ジャオクさんとともに“お茶の間の三大女優”として親しまれた。1974年にはMBCの連続ドラマ『閔妃』で主役を演じ、一躍スターダムにのし上がった。

その後も、『あなたの肖像』『母の部屋』『人生写真』『愛の香り』『砂時計』『ファン・ジニ』『私の男の女』『ロイヤル・ファミリー』『太陽を抱く月』『キルミー・ヒールミー』『月桂樹洋服店の紳士たち~恋はオーダーメイド!~』など、なんと100作を超えるドラマに出演。
そのほかにも『深い夜に突然』『私が愛した』『愛する子供たち』『冬の旅人』『燕山日記』『グッバイ・マザー』『殺人の告白』『パンドラ』『許三観』などの映画に出演。1000万人以上を動員した映画『弁護人』では、2014年の青龍映画賞と大鐘賞映画祭で助演女優賞に輝いた。
病と闘いながらも、キム・ヨンエさんは最後まで演技への情熱を失わなかった。2012年に膵臓がんと診断されたあとも、その事実を公にせず、『太陽を抱く月』や『月桂樹洋服店の紳士たち』、映画『特別捜査 ある死刑囚の慟哭』などに出演。しかし、体調の悪化により、『月桂樹洋服店の紳士たち』の最終話には出演できず、視聴者の間でも大きな悲しみを呼んだ。
キム・ヨンエさんは女優業だけでなく、事業も行っていたことで知られる。2000年代半ばには、黄土を用いた化粧品ビジネスで年間1000億ウォン(約100億円)台の売上を記録したが、あるテレビ番組で「黄土パックには有害成分が含まれている」と報じられたことがきっかけで論争が勃発。後に裁判所は「人体に有害な成分は含まれていない」との判決を下したが、最終的に事業は失敗に終わった。
(記事提供=OSEN)