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【インタビュー】高柳明音、30代になった今だからこそ表現できたこと「今の自分のままでいることが心地よくなった」

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高柳明音【撮影/平木昌宏】
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高柳明音 15周年 3rd写真集 あかねのそら
¥3,500
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)

 元SKE48で、現在は俳優・タレントとして活躍する高柳明音の3rd写真集『あかねのそら』(エイベックス・マネジメント・エージェンシー)が3月15日に発売された。

 デビュー15周年の集大成となる本作は、これまで発売した写真集とは異なり、彼女自身の意見が大きく反映された一冊。制作に深く関わったからこそ感じる特別な想いや、30代になった今だからこそ表現できた姿、そしてこれからの活動について、じっくりと語ってもらった。

高柳明音【撮影/平木昌宏】

ーー写真集が完成したときの感想を教えてください。

 これまでの写真集とは違って、私自身が制作に深く関わったので、“自分の作品”というより“みんなで一緒に作った”という実感がすごく強いです。表紙選びや、撮影コンセプトの細かい部分まで意見を出させてもらったので、手に取った瞬間に「ああ、やっとできたんだ」って感慨深かったですね。

 例えば、撮影したカット選びはスタッフさんたちと一緒に考えました。全部印刷して机の上に並べて、ページをめくってみて「インパクトのある写真から入った方がいいんじゃないか?」とか「徐々に印象を強くしていった方がいいかな?」とか。話し合いながらの制作は、憧れていた“写真集制作”って感じでとても楽しかったです。

ーー特にこだわった部分はどこでしょう?

 黒の水着のカットは、30代になった今だからこそ着れる水着だと思っていたので、スケジュールの無理を聞いてもらって撮影しました。露出が多過ぎず、セクシーにもオシャレな雰囲気にも見えるこの水着は、20代では着こなせなかったと思います。ポージングによって髪型を変えているのもポイントです。

 あとは、撮影中に自分で鏡を見なかったのも新しい挑戦でした。鏡を見ちゃうと“素”じゃなくなってしまう気がしたので、メイクや髪型の確認はほとんど行いませんでした。

 スタッフさんを信頼して、いい意味でこだわりを捨てたからこそ、自然体な表情が撮れたと思います。きっと20代の頃だったらプライドが邪魔して捨てられない部分でしたね。

 そのおかげで、一緒に旅行をしているみたいな、読んでいる人がカメラの向こうに自分を感じられるような写真集になっていると思います。本当に全部お気に入りのカットばかりなんです。泣く泣く掲載を諦めた写真もたくさんあります。

ーー遊園地でのカットも印象的でした。

 あれは私の発案で撮影しが叶ったんです。ナチュラルな姿がテーマではあるけど、せっかくだから幻想的な異空間みたいな撮影もしてみたいと思って、“自然と真逆のもの”を取り入れました。

 どう写真集に落とし込むか悩みましたが、バーのカットの後に配置したことで、眠りに入ったような感じが生まれて上手くまとまったので良かったですね。

高柳明音【撮影/平木昌宏】

ーー表紙は夕日をバックにした一枚になりました。最初からこのイメージだったのでしょうか?

 最初は表紙といえば、水着かランジェリーかなって思っていたんです。でも実際に中身を作っていくうちに、「表紙はこの作品の顔になるもの。インパクトだけじゃなく、作品のテーマを象徴するものであるべき」という考えに変わっていきました。

 今回のテーマは“アイドル卒業後だからこそ撮れる写真”だったので、ナチュラルな旅の中で撮った夕日のカットがピッタリだなと思ったんです。夕日の中で次のステップに進む決意が感じられるこの表情は、様々なことを経験した今だから撮れる写真だと感じています。

ーータイトルにも悩まれたとか?

 「あかね色」や「あかね空」などの案があったんですけど、しっくりこなくて。そんな中、台湾での4泊5日の撮影期間中、ずっと天気が良かったことを思い出しました。太陽の光を感じる写真が多くて、この空が味方してくれているって思えたんです。それで「あかねのそら」に決めました。

 “の”が入ることで、夕日の写真ともリンクしつつ、“私の空”という意味も生まれて、とても満足したタイトルになりました。この“の”が大切なんですよ!

ーー今年でデビュー15周年になりますが、仕事への向き合い方に変化はありましたか?

 17歳でグループに入って、リーダーも務めて、振り返るとずっと“年齢に抗って”生きてきた気がします。当時はグループの中では年長組だったから17歳でも大人扱いされて、自分もそれに答えなきゃって思っていました。でも卒業間近になると逆に、若くなきゃと思い込んでいましたね。アイドルってどうしても若さが求められる部分がありますから。

 でも30歳になって、ふと「何も変わらないじゃん」って思ったんですよ。むしろ、無理に若く見せるのではなく、今の自分のままでいることが心地よくなって。グループ卒業や、ソロコンサート、写真集などきっかけは色々ありますが、一番大きかったのは30代という節目を迎えたことですね。

ーーアイドルは年齢の節目で卒業を意識することが多いですが、高柳さんはどう考えていましたか?

 確かに「そろそろ卒業かな?」とか言われることも多かったです。でもそれって勝手なイメージで、実際年齢に関わらず活動を続ける人もいます。本当はルールなんてないし、やりたいことをやり続ければいいんだなって、今はそう思っています。

 周りが「30代は楽しいよ」と言っていた意味もようやく分かるようになったし、自分も縛られることなく、自由にやりたいことをやろうと思えるようになりましたね。

ーーその変化が自然体という写真集のテーマにも表れているんですね。

 特にバーでのカットはテーマを象徴する1枚になったと思います。普段しない服装や髪型だけど、でも頑張ってない感じがちゃんと出ていて。この写真を見た時に「ああ、これが33歳の私なんだ」って素直に思えたんです。活動の方向性に悩む時期もありましたが、これまでの自分の選択が間違っていなかったと、改めて確信できる一枚になりました。

高柳明音【撮影/平木昌宏】

ーーこれからどんな活動をしていきたいですか?

 17歳でこの業界に入って、ずっとお仕事が楽しいって思っているんですよね。歌もダンスもお芝居もラジオもバラエティも、全部楽しいし、常に新しいことをやっていきたいと思っています。

ーーそうすると「どこに力を入れたいか」と聞かれると難しいですよね。

 そうなんです。だからお芝居です」と答えていた時期もあったんですけど、それももうやめました。15周年のソロライブをやって、やっぱり歌もダンスも楽しいって再確認できたし、ファンの皆さんもすごく喜んでくれて。スタッフさんからも「もっと歌やりなよ」と言ってもらえて。ようやく「全部やりたいです!」って言えるようになりました。

ーー今後、地元・愛知での活動も増やしていきたいですか?

 ぜひお仕事をいただきたいです!家族が全員愛知にいるので、両親が寂しがっているんですよね。昔からテレビがずっと付いている家庭だったので、地元のテレビ番組に出たら、きっと家族も喜んでくれると思います。

ーーそして5月には舞台『午前0時のラジオ局ー満月のSAGAー』の出演も控えていますね。

 今回の作品はキャストが4人しかいないので、いい緊張感の中、稽古ができるのではと思っています。台本もすごく面白いですし、これからどんどん作り込んでいくと思うのでぜひ期待して欲しいです。お芝居もすごく楽しいので続けていきたい仕事のひとつですね。

《ババショウタ》

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