【筆者プロフィール】渡邉香織 ※執筆記事一覧https://www.rbbtoday.com/author/266/recent/
全国各地、ジャンクフードから高級フレンチ、赤提灯にコンビニ飯までジャンル問わず、ひたすらリサーチと食べ歩きを繰り返してます。いえなかグルメ、手土産グルメにも自信あり。皆さんが本当に知りたい情報、心を込めてお伝えします!
フレッシュネスがファンの意見をもとに開発した和バーガー
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本商品は、公式Twitterをフォロー中の有志の意見をもとに、フレッシュネス史上初めて、“ファンの想いを取り入れて商品化したバーガー”とのことだ。和風バーガー界の横綱・テリヤキバーガーを超える商品がなかなか登場しないなか、今回驚きのアイディアを形にしたフレッシュネスバーガー。メイン具材として選ばれたのはなんと、厚揚げとうふであるから驚きだ。あらゆるバーガーファンの盲点をついたアイディアだろう。
大振りにカットした絹豆腐を使用した厚揚げとうふは、見た目だけでもかなりのボリュームを感じるが、さらにパティもサンドしていることで十分な食べ応えも兼ね揃えている。栗かぼちゃを練りこんだ黄色のバンズ、大葉、たまねぎ、食べる醤油を具材として挟んでおり、黒酢あんソースと明太マヨソースの2種からチョイスできる。バンズ以外、和定食屋のメニューにありそうな具材たちだ。2つの和ソースの味比べをもとに、一つ一つチェックしていこう。
上品な和を感じる、厚揚げとうふの和バーガー 黒酢あんソース
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バーガーは、ずっしりとした重量感と分厚さではあるが、その大半が厚揚げとうふであるため、くどさはない。なめらかな絹豆腐と外側のサクッと衣が甘い油を吸って噛めば噛むほど口の中に香ばしさが広がる。そもそも厚揚げと黒酢あんソースは和食では王道の組み合わせであり、ご飯のお供や酒のつまみとして親しみがあるため老若男女に愛される味わいである。それ故、バーガーの具材としてももちろん違和感なしのマッチングだ。
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フレッシュネスバーガーが採用した黒酢あんソースにおいては、酸味はそこまで感じられず、控えめな上品さがある。その反面、食べる醤油のアクセントが際立っており、特に食べる醤油のフリーズドライしたガーリックなどの塩味と、素材のサクサクとした食感が全体のバランスをとっている。多めにスライスされたたまねぎと一緒に和食を食べるかのように楽しめた。
和なジャンク感じる、厚揚げとうふの和バーガー 明太マヨソース
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黒酢あんソースとは印象が大きく変わる明太マヨソース。サクッと衣となめらか絹豆腐からなる厚揚げ独特の香ばしさはそのままに、新たなジャンクフード感を楽しみたいなら、こちらのソースをチョイスしてみてはいかがだろうか。筆者はこれまで厚揚げに明太マヨをかけて食べたことがなかったが、厚揚げの新たなおいしさを発見する機会になった。
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ほんの僅かながらに辛みを効かせた明太マヨソースは、味の主張があり、厚揚げに良く絡むため深みが増す。明太マヨソースというと大味なのではないかと想像したが、バーガー全体の調和する役割を果たし、一切の飽きもない。そこに爽やかな大葉とこれまた食べる醤油が非常に良いアクセントを効かせている。
ハンバーガーでは「ヘルシーかつ、食べ応え」は成り立たないと思っていたが、今回一切の物足りなさもなく、もう一度食べたいと思えるメニューだった。個人的には、厚揚げやソースもさることながら、食べる醤油とハンバーガーの相性がMVPであった。完成度を格段に高めていた。