パク・チャヌク監督の最新作『別れる決心』が17日より全国公開される。そして、このほど青土社から刊行されている芸術総合誌『ユリイカ』2023年3月号で、パク・チャヌク監督の特集が決定。27日より発売される。
物語は、刑事ヘジュン(パク・ヘイル)が、崖から転落死した男の妻ソレ(タン・ウェイ)の調査を開始することから始まる。取り調べが進む中で、お互いの視線は交差し、それぞれの胸に言葉にならない感情が湧き上がってくる。いつしか刑事ヘジュンはソレに惹かれ、彼女もまたヘジュンに特別な想いを抱き始める。
韓国では公開後に発売された脚本集がベストセラー1位を獲得、決めセリフがSNSで流行するなど、社会現象に。国際的な評価も高く、アカデミー賞国際長編映画賞部門の韓国代表に選出。カンヌ国際映画祭コンペティション部門で監督賞を受賞したほか、先月開催された英国アカデミー賞では監督賞と非英語作品賞の2部門にノミネートされた。
今回発売される『ユリイカ』特集号では、昨年末に同作のプロモーションで来日した際のインタビュー記事や、昔から愛読し影響を受けていると明かす『ぼのぼの』の著者・いがらしみきおによる漫画、旧知の仲である小島秀夫によるエッセイ、西森路代らによる論考などが収録されている。1992年に『月は...太陽が見る夢』で商業デビューをしてからおよそ30年。パク・チャヌクはいま何を模倣しようとしているのかに迫っている。
ユリイカ 2021年2月号 特集=坂元裕二 -『東京ラブストーリー』から『最高の離婚』『カルテット』『anone』、そして『花束みたいな恋をした』へ…脚本家という営為-
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(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
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