EXILEのパフォーマーでありGENERATIONSのリーダーを務める白濱亜嵐と、女優の平祐奈がダブル主演を務める映画『10万分の1』が5日、第33回東京国際映画祭の「特別招待部門正式出品作品」として上演され、主演の2人と三木康一郎監督が登壇するワールドプレミアイベントが実施された。
『10万分の1』は宮坂香帆による同名漫画を原作とした作品。“10万分の1”の確率で発症するという難病・ALSにかかってしまうヒロインの桜木莉乃(平)と、その恋人・桐谷蓮(白濱)が病気と闘う姿を描くラブストーリー。
今回が映画祭初参加となる白濱と平は「映画祭に登壇する機会はなかなかないので貴重な体験だなと感じています。徐々に前にはあった日常が少しづつ戻ってきているんだなと今日ここに立って思いました」、「先日オープニングセレモニーで監督とレッドカーペットも歩いて、今日は皆さんに見ていただいてうれしいです」と緊張の面持ちで語った。
初恋の相手がALSという難病にかかってしまう誠実でまっすぐな高校生・蓮を演じた白濱。役作りでは台本や原作を読み込み、自分ならどうするかを考え、蓮の気持ちを自分に置き換えるという手法を取っていたと言い、「まっすぐでピュアな男ですけど、莉乃を見守る目に優しさが溢れるように心がけました」とコメント。平も「前半は初恋の可愛らしい恋模様もあるのですが、まだ16年しか生きていない女の子がALSという難病にかかってしまい辛い思いもする役どころでした。私も自分自身に置き換えたらどうなるのか、想像を膨らませつつALSについての知識も深めて、大切に莉乃とALSと向き合いました」と自身が演じた難役について語った。
続けて白濱は運動会のシーンで平が本当にけがをしてしまう場面があったと裏話を明かし、「(けがを)気にせず続けていたところは根性あるなと思いました」と平の女優魂を絶賛。平は「感情的に高ぶるような大変なシーンが多かったんですが、私がつまづいているときに『大丈夫だよ』と声をかけてもらったり、一緒に深呼吸をしてもらったり」と白濱からのサポートに感謝の思いを伝えた。
最後に白濱から「この『10万分の1』という映画を広めるには皆さんの力が必要になってくるので、友達や家族の皆さんにこの世界観を届けてもらえると嬉しいです」、そして平が「今日が初お披露目で、このご時勢のなかこうして来ていただいて嬉しく思います。公開も近づいているので、ここから盛り上げていければと思います!」と公開に向けて意気込みを語った。
映画『10万分の1』は11月27日から全国公開。