僕ァちょっと、スタバにはうるさいんスよ。1995年くらいにさ、アメリカ出張に行った上司が「スターバックスのコーヒーは濃くてうめぇんだぞ!」なんて自慢してて、僕もシアトルに出張に行ったときはさ、飲みに行ったりとかして。
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なので、スタバっていったら苦みのある本格コーヒーの店なのであって、なんだよ「プリン アラモード フラペチーノ」ってよ! スイーツじゃねえかよ! スタバはなあ! コンピュータの風薫るシアトルからやってきた、ちょっとオシャレで大人なコーヒーなんだよ! ふわふわしたスイーツとかの店じゃねぇんだよ! 俺はスタバが流行る前から知ってたんだ! 俺のスタバはこんなんじゃねぇのだ!
……などと怒っておいたほうが原稿に勢いがつくかなって思ったんだけど、そうでもないですね。失礼しました。実は僕も、キャラメルフラペチーノが大好きだったりして、スイーツ系も、新作が出ると飲みに行ったりしています。
そんなわけでいつも通っているスタバへ。と、お店の前にパネルが設置されてますね~。
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中に入ってメニューを見れば、一番目立つところにどどどーんと「プリン アラモード フラペチーノ」が描かれていたので、指さしながら「これください」と注文。にしても、店内Mac率高過ぎ! コンセント席が10席ほどあるのですが、8台くらいMacですよ。もはやおなじみの光景ですけど、時代を感じますな~。
さて、ほどなくして手渡された「プリン アラモード フラペチーノ」ですが、なんとなく想像していたのは、プリンがドスン! って乗っている感じだったんですけれども、僕の安直で昭和な想像は裏切られました。さすがスタバだけあって、頂上にホイップが渦巻いていて、ちょっとオシャレでフラペチーノな佇まい。
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ただね、実はプリン アラモードな演出もあったんすよ。チェリーがのってる! しかもスタバに似つかわしくない、昭和な感じの缶詰チェリー(そんな言い方あるかどうか知らないけど)が。
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なんだろーなー、基本的にはスタバな感じでカッコよくまとめつつ、缶詰チェリーを置くことで「フフフ、ちょっとレトロでしょ?」的なシャレ感がありますよね。ガチで僕が思ったような、「缶詰チェリー懐かしー!」とか、そういう感想はいらないワケで。令和の時代、昭和はもはやシャレで楽しむ存在になったってことっすな~。
では、口を付けて飲んでみましょう。プレスリリースには、「リッチな味わいのプリンをイメージしたベースと、ほんのりビターなカラメルソースを合わせ、マンゴー・リンゴ・ストロベリーの果肉が入ったミックスフルーツジェリーとホイップクリーム」などで、この「プリン アラモード フラペチーノ」は出来ているそうです。
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まずはストローでちゅーっと吸うと……んー、これはねぇ、ちょっと複雑な味ね。コクのある甘さの中に、酸味が「サワ~!」っと入ってくる。コクのある甘みというのは、まさに「プリンをイメージしたベース」の味なのですが、そもそもフラペチーノって、甘コクがウマいわけで、その甘さの「圧」が気持ちいいわけだけども、「プリン アラモード フラペチーノ」はそれだけではなくて、その圧の中に酸味っていうワンポイントが加わって、爽やか系の味になるわけ。しかもミックスフルーツジェリーは柔らかいジェル状の個体なので、食感も楽しい。なるほどね~! 考えてみれば、これから暑くなっていくわけだし、その前にはジメジメな梅雨もあるわけだから、そんなときに爽やかなこの味は、けっこう癒しになるんだろうな。って考えつつ、そこそこ一気に飲んでしまいました。
というわけで、「プリン アラモード フラペチーノ」のレポートを終わります。「プリン アラモード」という名称から、コッテコテの甘さ大爆発的なイメージがありますが、さにあらず。プリンにしては爽やかすぎ! で、そこがいい! かといって、けっしてスッキリ系ではなく、きちんと620円(税抜)分の質感というかボリュームは感じさせてくれて、贅沢な逸品となっています。梅雨でジメったり暑かったりしたときに、ぜひ~。