同作が長編映画初主演作品となる松本は、夏らしいオレンジのドレスを着て登場。同作について聞かれると、「脚本を一気に読んでしまって。読んでいてすごくわくわくしました。(脚本を書いた)監督の前で言うの、少し恥ずかしいですが(笑)『この役を私が演じられるんだ!』とうれしくなりました」とはにかみながらコメント。原作となった短編映画『父の結婚』でも同じ役どころを演じた板尾創路は「短編から長編になるなんて、ほとんどありえないことなんです。出演者としてすごくうれしく感じるし、続けて出演させてもらって、ぶっちゃけシメシメという感じです(笑)」と笑いを誘った。
同作はタイトルにもなっている通り、食事シーンが非常に重要に描かれているが、撮影中の食事シーンについて松本は「実は、すねてるシーンが多くて、私だけそんなに食べられなかったんですよ。お酒ばっかり飲んでいて。家族の食卓で出たすき焼きがすごくおいしそうで、みなさんたくさん食べていてすごくうらやましかったです」と意外な告白。悔しさをにじませていた。
最後に、同作のふくだももこ監督は、「この映画は私の思うユートピアを映画にしようと思って作った作品です。この映画を見た人が、自分自身のこと、そしてすぐ隣にいる人を大事にして、優しくしていけばこの世界はもっとよくなるのではないか。そしてそのきっかけになってほしいと思っています。素晴らしいキャストとスタッフに恵まれて本当に素敵な映画になったと思っています。ぜひ楽しんでください」と呼びかけて締めくくった。