日本パビリオンで注目を集めた技術と商品
アクアビット スパイラルズではアプリやクラウドからコントロールできるICチップを埋め込んだ「スマートプレート」を4YFNに出展していた。“モノのブックマーク”をうたう同社のアイデアと技術は、NFCチップを埋め込んだり、QRコードを記載したプレートにスマホをかざしたり、カメラでコードを読み込むだけでWebサイトや地図、連絡先、SNSのコンタクトなどへ素速くアクセスできるツールになる。同社が独自の強みとしてきたID管理のノウハウを一つの商品として形にした格好だ。スマートプレートによるアクセスを解析するためのアプリケーションも用意している。

スマートプレートの特徴は画面を持つスマホとの連携が可能になること。たとえばQRコードにカメラをかざしてあるアイテムのeコマースサイトへリンクを飛ばすだけでなく、スマホの画面上にその他の商品情報のリストを見せたり、ゲームなどエンターテインメントの要素を盛り込むことも可能になる。日本国内でも既に多くの採用事例が広がりつつあるそうだ。


日本パビリオンに参加するネインは4YFNに出展するスタートアップの中でも数少ない“ヒアラブル”をうたうオーディオ製品(ワイヤレスイヤホン)を出展していた。
ネインが出展した「Zeeny(ジーニー)」はAndroidスマホやiPhoneに届いたアプリの通知を音声で読み上げてくれるユニークな技術を実現しているイヤホンだ。Android端末であれば音声による操作で届いたメールやLINEに返信を送ることまでできる。アマゾンのAIアシスタントであるAlexa連携も計画しているそうだ。


同社はAPlayという、同じくスマホの通知読み上げと連携できるイヤホンを国内でも商品として発売してきた実績を持っている。日本のほか韓国への進出も遂げているが、4YFNへの参加により欧州にも進出の足がかりが見えてきたようだ。なおZeenyは日本国内で今春に正式発表を予定しているという。
