スマホは“持ち歩けるパソコン”として認識すべきだ。パソコンには外部に流出させられない大切な情報が詰まっていると思われるが、常に持ち歩かれ、そしてコミュニケーションツールとしての役割も果たすために、スマホの内部にある情報の重要度はパソコンの比ではないはずだ。 パソコンこそ、売却や廃棄する際にはデータ消去の重要性が認識されるようになったが、スマホの場合はまだその認識は薄そうだ。簡単に下取りなどに出してしまってよいものなのだろうか? これまでの取材で、スマホの下取りを行っている大手企業は、必ず業務用のデータ消去ソフトウェアを使って完全データ消去を行っていることがわかった。そうしたデータ消去ソフトウェアで世界最大シェアを誇るのが、フィンランドに本社を置くBlancco Oy Ltd(以下、ブランコ)である。■データ消去ソフトウェアの大手「ブランコ」 スマホの端末内データ消去といっても、端末の設定メニューから「工場出荷状態に戻す」だけでは完全にデータを消去できるわけではない。端末内のメモリはパソコンでいうハードディスクに該当し、端末の初期化を実施したところで、画面上ではデータが見えなったとしてもメモリ内にはファイルの痕跡が残っており、特殊なツールを使うことで復元できてしまうことがある。たとえば中古スマホが悪意のあるユーザーに渡ってしまってデータが復元され悪用されるといった危険が考えられる。中古スマホの流通業者は、自社が流通させた端末からこうしたデータ流出が起ころうものなら、損害賠償請求などを被ることもあり得る話であり、業務用のデータ消去ソフトウェアを用いて完全データ消去を実施している。
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