「P9」のようにMVNOを中心に取り扱われるSIMフリースマホの上位機種には、独自のカメラ機能を特徴にうたう機種も増えている。例えば光学3倍ズームレンズを搭載するASUSの「ZenFone Zoom」は同機のよきライバルになるだろう。でも、キレイな写真が撮れて従来のスマホらしいスリムなデザインを求めるユーザーには「P9」の方を好ましく感じる向きも多いはずだ。 厚みが6.95mmとスリムで、エッジ部分にきらりと光るダブルダイヤモンドカットを採り入れた上品なデザインは6万円台を切るスマホとしては十分に高級感が感じられた。反面、IT・通信関連では世界でトップクラスの技術力を誇るファーウェイには「カメラ機能」のほかにも、何かスマホファンをあっと驚かせるような、ファーウェイにしかできないハイライトをフラグシップ端末に盛り込んで欲しかった思いもある。ぜひこれからの端末にも期待したい。■3万円を切る「P9 lite」と女性向けスマートウォッチ 今回発表された「Huawei P9 lite」と「Huawei Watch」の新しいバージョンについても触れておこう。「Huawei P9 lite」は想定売価が3万円を切るハイCPモデル。MVNOもイオンモバイルやIIJmio、DMM mobile、NifMo、ビッグローブ、楽天モバイルなどがすでに取り扱いを発表しており、今後も各方面から引き合いが多くありそうな新しいスタンダードモデルだ。 デザインはフラグシップ「P9」のランゲージを継承。スタイリッシュでスリムな、航空機グレードのアルミ合金ボディとしている。サンドブラスト仕上げとダイアモンドカットを併用しながら輝きを持たせた。画面サイズは5.2インチで、片手持ち操作も軽快にこなせる。こちらはライカのレンズは非搭載だが、ソニーの13MPのCMOSセンサーをメインカメラに搭載。インカメラもF2.0の明るいレンズを乗せて、ユーザーの顔を認識して、集合写真を撮る時にはユーザーの顔だけ自動でキレイに補正してくれる「ビューティーモード」が面白い。料理写真も美味しくみせる「フードモード」も完備だ。約0.5秒での高速アンロックを実現した指紋認証センサーも内蔵している。 「Huawei Watch」の新しいバリエーションは、デザインのコンセプトを思い切り女性ユーザーのために振ったジュエリー感覚のスマートウォッチになっている。金属パーツとイタリア製革素材をマッチングさせ、上品な色合いに整えた。そのうえ、「Elegant」には中世ヨーロッパで誕生したという装飾技法「クルド・パリ」を採用。ベゼルに特別な輝きを持たせた。 「Jewel」にはブリリアントカットのスワロフスキー・キュービックジルコニアがベゼルのまわりに68個ちりばめられている。それぞれの女性向けモデルは10種類のフェミニンな文字盤画像をプリイン。個性が主張できるスマートウォッチだ。Androidスマホとのペアリング時に電話がかかってきたときには、両手が買い物袋などで塞がっていてもスマートウォッチで応答・通話もできる。想定売価はElegantが61,800円、Jewelが72,800円とやや高め。スマートウォッチへの関心を温めていた女性ユーザーを掘り起こして、春に値下げを敢行したApple Watchの良きライバルになれるだろうか?
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