NTTドコモは8日、都心の駐車場不足を解消するソリューション「docomoスマートパーキングシステム」を報道陣に向けて公開した。現在は実証実験の段階で、早期の実用化を目指している。ドライバー、土地管理者、駐車場事業者、それぞれがメリットを感じられるサービスになりそうだ。■空き地が駐車場に早変わり! docomoスマートパーキングシステムでは、野球の塁ベースほどの大きさの「スマートパーキングセンサー」を土地に埋め込むだけで、空いている土地が駐車場に早変わりする。 ネットワークの仕組みを説明すると、センサーが乗用車の入庫・出庫を検知、近くの小型ゲートウェイに情報を送り、ゲートウェイからサーバーにデータが送られる仕様。精算機やロックプレートなどが不要なため省スペースで、また機器の設置にかかる費用や工事期間も大幅に縮小できる。 担当者は「都内の狭い土地の利活用に。最低限の導入コストで、乗用車1台分の極小スペースで駐車場を始められます」と説明。ちなみに、不正に駐車した場合はどうなるのだろうか? 担当者によれば、サーバーで不正を検知した後、駐車場の保守・運営をしている管理会社が即座に駆けつけるという。■ドライバー側にもメリットたくさん ドライバーは、手持ちのスマートフォンで近隣の駐車場に空きがあるか確認できる。停める前には予約も可能だ。停めた後、アプリでチェックインの手続きを行うと1分単位で課金が始まる。この日のデモでは11円/1分の料金設定で、現在の駐車料金がリアルタイムで確認できた。駐車スペースから出れば、出庫の扱いとなる。ドライバーには駐車料金、入出庫した時刻、駐車場の住所などが記載されたレシートがメール形式で送られる。精算に関しては、クレジットカード決済や自動決済に対応する予定だという。