シー・ティー・マシンは、幕張メッセで開催された「第1回 駅と空港の設備機器展」にて、テロリストなどの車両突入テロを防ぐ侵入防止用ポールの実演展示などを行った。 同社が展開するイスラエル製のボラード(路面に埋設する侵入防止用ポール)は、耐久度が非常に高い点を特徴としている。テロ多発地帯や紛争地域などの軍事施設をはじめ、国家重要施設やデータセンターなど、世界各国の要所に設置されている実績がある。日本でも官公庁関連やメガバンクなどに導入されている事例がある。 侵入車両を防ぐ際には空気圧もしくは油圧によりポールが地上600mmから900mmまで屹立し、突入する車両があれば、その耐久度を活かして、破壊し、停止させる。小型タイプのK4(CTM12)でも、1本で6.8t/時速48kmの耐衝撃性能を持っており、対軍事用途レベルの最上位K12(CTM05)では、6.8t/時速80kmに耐えうる性能を持つ。 会場では油圧で上下する実機の横で衝撃試験の映像が公開されており、大型車両が衝突時に粉砕されながら停止する様子を確認することが出来た。●爆破の衝撃にも耐えるテロ対策用ゴミ箱 また、同社は空港などでの利用を想定したテロ対策防爆ゴミ箱も提案していた。こちらもイスラエルの MISTRAL DETECTION社製で、爆発物の衝撃に耐える点を特徴としており、海外の空港では実際に使用されている。 空港や駅などではテロリストが爆発物を設置する際にゴミ箱を選択するケースが多いため、本製品は見た目では普通のゴミ箱と区別がつきにくい形状となっている。 万一の爆発時でも爆発の衝撃を上方に逃がすことで、周囲に爆発物を飛散させず被害を最小限に抑えることが可能となる。爆発物とみられる不審物を発見した警備スタッフが、専門処理を行う人員が到着する前の緊急行動として、不審物をこの容器に入れるといった運用方法も想定されている。