PRODRONEは東京ビッグサイトで開催された「第2回国際ドローン展」にて、飛行中の敵対ドローンを空中捕獲する「特定ドローン捕獲用大型機 PD6B-DC」などの展示を行った。 「PD6B-DC」は、同社の全天候型大型汎用ドローン「PD6B-AW」をベースとした開発中の機体で、ドローンを使用したテロなどへの対策を想定したモデルとなっている。 本体下部には通常のドローンが装着するカメラや運搬用ケースではなく、最大4基のネットランチャーを装着している。認識された敵ドローンをAI判断で自動追尾し、空中飛来するターゲットのドローンに向けて捕獲ネットを火薬で発射する仕様になっている。 捕獲後はあらかじめ登録されている安全地帯まで自動飛行し、上空から自動投棄を可能としている。 すでに実用化に向けた開発が進められており、会場のモニターでは実際に空中のドローンに向けてネットランチャーを発射し、空中で捕獲する模様が公開されていた。火薬で発射されるネットランチャーは最大射程10mの飛距離でドローンを捕縛でき、法律に適した運用になるよう調整が行われているとのこと。 ドローンの空中捕獲をはじめ、安全対策技術は国内外様々なメーカーや機関などで検証や開発が進められているが、コンセプトモデルではなく、実際に空中捕獲の映像を伴った上で実機が展示されていたというインパクトは大きい。 同社は今後、AIの精度向上などを行い、実用投入を目指していくとしている。