■博多弁は「可愛い」「優しそう」
まず、博多弁で思い浮かぶ“萌えフレーズ”を聞いたところ、「好いとうよ」「なんしようと?」の回答が多数。このほか、「可愛らしい」「優しそう」「馴染みがないから新鮮」という理由で好評だったのが、「~と」「~たい」「~っちゃね」という語尾や、「ちかっぱ」(すごく)というフレーズだ。
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サラリーマンの聖地、東京・新橋のSL広場をメインにアンケートを実施
■飲んでいるときに「帰りたくなか」
実際に博多弁の女性と話したことのある人や、付き合ったことのある人は、より具体的な萌えフレーズを挙げてくれた。「仕事で落ち込んでいるとき、同僚の女の子に見つめられながら、“どげんしたと?”と言われたときはキュンとした」(横浜市・34歳)、「女友だちとふたりで飲んでいたときに“今日は帰りたくなか。でも、何もせんといてね”と言われたときはヤバかった」(杉並区・30歳)、「年下の彼女にちょっかいを出して“なんしようと?”と、怒り口調で言われるのがたまらん」(新宿区・40歳)など、羨ましいシチュエーションが続出!
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「落ち込んでいるときに博多弁で癒やされたい」と、横浜市の会社員(写真左)。
金沢から出張に。女の子が照れながら言う関西弁の「好きやねん」もたまらんそう(同右)
■方言は“ギャップ萌え”!?
ちなみに、博多弁以外では、「東北の“おら”“だっぺ”は素朴な感じがして好き」(越谷市・36歳)、「京都弁の上品な雰囲気が好き」(港区・42歳)、「関西弁はキツい印象だったけれど、バイトの先輩女性に仕事中に“ちゃんとしいや”と優しく言われたときはドキッした」(金沢市・35歳)などの声が。方言を使う女性は“素朴”“上品”などやさしい印象を与えるほか、“ギャップ萌え”のパターンもあり、そこが男には堪らないのかも。
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新宿の博多料理居酒屋にて。「飲みの席での博多弁は反則」と、杉並区の商社マン
■博多弁の“萌え”要素は、「語尾」と「赤ちゃん言葉」にあり
方言のなかでもとくに男心をくすぐる博多弁だが、その理由は何なのか、博多出身で美声評論家の秋竹朋子先生に教えてもらった。「博多弁は“~と?”など、語尾が上がりがちです。語尾が上がると言葉に抑揚が付き、声に余韻が残るので可愛らしく聞こえるのです。また、アクセントも弱いので、優しい印象を持たれやすいです」。
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博多出身で美声評論家の秋竹朋子先生
ほかの方言だと、京都弁も“可愛い”“うれしい”などの語尾が上がるため可愛らしく聞こえるそう。また、東北弁は口の開け方が小さく、音がこもったような声になるので言葉が聞きづらく、“萌え”要素は薄いそう。関西弁は腹式で発声するため、声量が大きく、アクセントも強いことから“キツく”聞こえるのだとか。
また、博多弁の「~もん」のように、“ま行”を使った言葉も優しく聞こえるそう。「“ま行”や“な行”は柔らかく聞こえる音のため、標準語でも、例えば『ほしい』を『ほしい“の”』と言うだけで可愛らしさが増しますよ」。
「語尾」のほか、博多弁の“萌え”要素でもうひとつ重要なのが「赤ちゃん言葉」と秋竹先生。「『~しとるっちゃろ』(~しているんでしょう)、『~しよんしゃーね』(~しているね)のように、“ちゃちゅちょ”“しゃしゅしょ”を使う言葉は、赤ちゃん言葉に近く、幼いイメージで可愛らしく聞こえます」。
■福岡発ドラマで人気女優が博多弁に挑戦
ちなみに、秋竹先生自身は過去に飲みの席で、「会いたかったとよ」「お酒まわったけん」「帰りとうなかと」「送ってほしか」など博多弁を駆使し、見事、男をオトしたこともあるとか(笑)。
男性を虜にしてやまない博多弁だが、現地以外で聞く機会が少なくないのが残念なところ。そこで、いま博多弁を聞くのにおすすめなのが、地域紹介ポータルサイト『ニッポンナビチャン』で配信されている恋愛ドラマ『福岡恋愛白書11~キミと見る景色~』だ。
同作品は、彼氏に突然訪れる障害を前に揺れ動くふたりの感情と、恋の行方が見どころだが、「憧れ」の博多弁に初挑戦したという埼玉県出身の女優・川島海荷の博多弁もポイント。とくに、海荷ちゃんが話す「大好きやけん」は“たまらんばい”!