総務省は2日、2015年11月における日本のインターネットトラヒック(通信量)の集計・試算を行った結果を公表した。総務省では、集計・試算を5月および11月に行い、各年2回公表している。 半年前の2015年5月の前回調査では、ブロードバンドサービス契約者の総ダウンロードトラヒックは、推定で約4.6Tbpsだったが、2015年11月の総ダウンロードトラヒックは、推定で約5.4Tbpsにまで到達していた。 変化を見ると、2014年5月以降、アップロード量はそれほどでもないが、ダウンロード量が急拡大しているのがわかる。ブロードバンドサービスは固定通信(FTTH、DSL、CATV、FWA)で、移動通信トラヒックとは区別されているため、スマート家電や動画サービスの普及などが要因とみられる。なお、2015年11月における移動通信トラヒックの総ダウンロードトラヒックは、1.1Tbps。■ブロードバンドサービス契約者の総ダウンロードトラヒック・2014年05月:2.9Tbps・2014年11月:3.5Tbps・2015年05月:4.6Tbps・2015年11月:5.4Tbps■ブロードバンドサービス契約者の総アップロードトラヒック・2014年05月:0.9Tbps・2014年11月:0.9Tbps・2015年05月:1.1Tbps・2015年11月:1.1Tbps 集計に協力したのは、インターネットイニシアティブ、NTTコミュニケーションズ、ケイ・オプティコム、KDDI、ソフトバンクのISP5社、インターネットマルチフィード、エクイニクス・ジャパン、日本インターネットエクスチェンジ、BBIX、WIDE ProjectのIX5団体。