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“データとテクノロジーを駆使”……日本上陸のバイラルメディア「BuzzFeed」の狙いとは?

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フォトセッションに笑顔で応じる、(左から)ベン・スミス氏、古田大輔氏、高田徹氏
  • フォトセッションに笑顔で応じる、(左から)ベン・スミス氏、古田大輔氏、高田徹氏
  • BuzzFeed Japan代表取締役の高田徹氏
  • スマホとソーシャルの時代に合ったメディアを構築していく
  • 米国BuzzFeed社で全体の編集長を務めるベン・スミス氏
  • グローバルに展開するBuzzFeed
  • BuzzFeed Japan創刊編集長に就任した古田大輔氏
  • BuzzFeed Japanに掲載される記事は、自社の記者・編集部員によるものとなる
  • BuzzFeed Japanでは「楽しい」「信頼」「シェアされる」メディアを目指す
■ヤフーと共有するものとは?

 質疑応答には高田氏、ベン氏、古田氏が対応した。

--- ヤフーの技術、データは共有するのか。

高田氏:ヤフーのデータは共有しない。いちパブリッシャーとしてのお付き合いになる。一方で、インターネットでこういうものが求められている、といった知見を共有することはある。より良いメディアを作ることができれば。

--- BuzzFeedにあって、朝日新聞になかったものは?

古田氏:朝日新聞だけでなく、Webメディアのシステムも見たことがある。そのうえでのお答えになるが、BuzzFeedには、ライターとしてこういう機能があれば良いのに、というものが全て揃っている。これはライター・エディターとエンジニアが近いところで働いているため。毎日感動している。

 書き手にとってもそうだが、読者にとってもストレスのないシステムになっている。例えば8,000字のレポートを、ページの分割なく、つまり一度もタップせずに、スマートフォンで簡単に読める。ひとつの広告も入らない。こうした作りになっているメディアは、ほかに存在しない。

--- 取材体制は何人?編集と広告は切り分けができているか。

古田氏:現在、ニュース部門で4人、バズ部門で3人。そのほかにもソーシャルとフォトのエディター、編集長などで構成されている。これからも増やしていきたい。編集と広告については、厳密に切り分ける。編集ガイドラインでも触れているが、広告サイドの人間が編集内容に介入することは一切認めない。記者が広告サイドに相談することもない。

ベン氏:しっかりと切り分けがなされている。

--- 広告の露出の仕方について

高田氏:どの場所に広告が掲載される、という概念がそもそもない。繰り返しになるが、バナー広告はやらない。BuzzFeedのノウハウを活かす。

--- 競合相手は?ハフィントンポストに立ち位置が似ているが。

古田氏:競合メディアに限らず、ゲーム、コミュニケーションツールなど、人々がスマートフォン上で使うあらゆるものが、すべて競合だと思っている。多くの人たちに私たちのメディアを楽しんでもらいたいが、例えばゲームの時間が長ければ、メディアの閲覧時間が減ってしまう。したがって、ページビュー数が成功指標ではない。目指すのは、どれだけ人に影響を与えるメディアになるかということ。
《近藤謙太郎》
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