■Evernoteユーザーには欠かせない“Scannable” クラウドのノートアプリとしてユーザー数も多いEvernote。筆者もWebの情報やメモなどをどんどんEvernoteに放り込み、いざ記事を書いたり研究のまとめをする際にEvernoteに貯めた情報を引き出して活用するなど、重宝している。スキャンした書類をこのEvernoteにそのまま保存できてしまうスキャナアプリがScannableである。EvernoteからiOS版のみが提供されている。 Office Lens同様に、書類の形を自動認識して補正を加え、スキャンしてくれる。Office Lensではシャッターボタンをタップする必要があったが、Scannableの場合は書類の形の補正とピント、露出が合った瞬間に自動的にシャッターが切られる。Office Lensを起動し、まさにカメラを書類に向けるだけでそのままクラウドのEvernoteへ送られてしまう手軽さだ。EvernoteにScannableからのデータを保管するノートブックを作成しておき、そこをあらかじめ保存先に設定しておくことで、あとからデータの管理もしやすい。 スキャンした書類はホワイトバランスも自動調整される。印刷物をスマホでスキャンしたにも関わらず、まるでデスクトップのスキャナでも使ったかのように綺麗に保存されるのがありがたい。書類だけでなく、名刺や領収書など、あらゆる書類を簡単にEvernoteに取り込めるのもポイントである。■ユーティリティ系アプリが格段に使えるものになった iPhoneがわが国で発売開始になった2008年当初、「スマートフォンはアプリが命である」と言わんばかりに、さまざまな媒体で有用なアプリを紹介する特集が組まれていた。筆者もこれに便乗し、とくにビジネスで有効活用できるユーティリティー系アプリを各所で紹介してきた。 しかし、iOSとAndroidとでアプリ数を競うような時代はいつしか終焉。その上、アドレス帳のデータやユーザーの行動履歴を収集するアプリなども横行するなどして、昨今は「不用意にわけの分からないアプリはインストールしない」という風潮に変わってきた。 さらにユーザーのスマホ利用傾向も変化していったという事情もある。初期のスマホユーザーはビジネスマンなどが主体で、ツールとしてのスマホ利用が中心であったが、スマホはその後幅広いユーザー層に浸透していき、本来“モバイル”が得意としていたコミュニケーション機能の活用が主体へと変わっていった。昨今はLINEやFacebookなどのソーシャル機能の利用が、“スマホの中心”といっても過言でないはず。そんなわけで、アプリそのものをレビューする機会も減っていったし、筆者自身も使うアプリがいつのまにかかなり限定されたものばかりになっていた。 そんな昨今であるが、改めてツール系のアプリを使ってみたところ、スマホの高性能化と相まって、アプリ自体もかなり使えるものが増えている印象である。しかも、LTEを使った高速大容量なデータ通信環境が整ったことで、クラウドをこれまで以上に有効に活用するアプリが増えているという。スキャナアプリは他にも多数ラインアップされているが、無料で使えるという点で絞ると、今回ご紹介したような、既存のPCやスマホ向けサービスを提供している大手企業が、それらサービスと連携したアプリとして提供しているものはひとまずは信頼できそうだ。
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