■さらに高画質な「4K HDR」のVODやスマホ向け4K配信も開始 映像の高画質化技術「HDR(ハイ・ダイナミック・レンジ)」に対応する4K VODコンテンツも30日から提供が始まる。板東氏は「最初の作品は十数本を提供したい」とする。視聴方法はLGや東芝などテレビメーカーから発売されているHDR対応のテレビにひかりTV 4K対応のチューナーを接続して、サービスを契約すれば見られるようになる。来年春にかけてコンテンツ数を拡充していくほか、ソニーやパナソニックの製品も対応をめざす。 またひかりTV 4KのVODサービスが20日からスマホにも対応することが明らかになった。視聴に使うアプリ「ひかりTVどこでも」をスマホやタブレットに入れて、外出先でも高精細な4K動画がみられるようになるというもの。4Kのままの高画質で見られる端末はソニーの「Xperia Z5 Premium」に限られるが、ほかのスマートフォンでもダウンスケールされたHD/SD画質の映像でコンテンツが視聴可能になるという。コンテンツをダウンロードしてオフラインで鑑賞することはできない。 板東氏は「これらの4K関連の取り組みを充実させることによって、充実したスマートTVプラットフォームが構築できた。今度はその上にコンテンツやアプリを増やしていくことで、大抵のニーズがカバーできるだろう」と自信をみせた。 また最後に24日から、愛媛CATV、ジャパンケーブルキャスト(JCC)との協業による新しいひかりTVの販売スタイルを始動させる方針も発表された。こちらの取り組みについては、ひかりTVのサービスをユーザーインターフェースを愛媛CATV向けにカスタマイズして提供するかたちになり、JCCは愛媛CATVの課金データの生成を担当する。 同時にひかりTV 4KのSTBを買い上げて愛媛CATVに提供するかたちでビジネスチェーンを構築。サービスのブランド名は「ひかりTV with 愛媛CATV」。愛媛CATVとしては新規顧客に4KコンテンツやVOD、クラウドゲーム、音楽配信などのサービスを提供しながら差別化が図れるメリットを得られるという。また今後はJCCが「ひかりコラボ」による光回線の卸販売を行う方向についても協議が進んでいるようだ。