三菱重工業は8日、スリランカ向けに高速道路交通管制システムを納入し、運用が開始されたことを発表した。高速道路の利用者に向けて事故発生時の情報や雨天などの気象情報を提供するもので、災害時に事故や渋滞などを防ぎ、円滑な交通を実現するためのものとしている。 スリランカの高速道路では初の本格的な交通管制システムとなっており、同国最大の都市コロンボと南部の都市マータラを結ぶ高速道路約120km区間に設置された。工事は日本政府の無償資金協力により行われている。 システムの構成は、フルカラー交通情報表示板約30セットや車両検知カメラ約40セット、気象検知器などの路側機器、データ処理や運用状況モニターを行うセンターシステムなど一式となっている。 同社は今回のシステム納入を契機に、海外市場での高度道路交通システム分野の拡販に注力していく方針だ。