日本電業工作は22日、浅間山の火山活動を遠隔で観測し、監視カメラの映像を約10km無線伝送するデモをKCCSモバイルエンジニアリングと共同で実施したことを発表した。 火山活動が活発化している浅間山の防災対策として、同社の「FalconWAVE 4.9G臨時可搬パッケージ」を使用したデモ試験を地元自治体の関係者と行った。最大10Mbpsの伝送レートを確保し、浅間山付近に設置した監視カメラ映像を約10Km先の詰所まで無線伝送して、遠隔地で映像による状況把握できるようにしている。 火山活動の撮影はFalconWAVE本体とカメラ、アンテナを直径30cmに一体化した「マルチカメラ監視mini」で行い、撮影拠点から親機に「FalconWAVE2.4G」で伝送後、「FalconWAVE4.9G-Wi-Fiプラス」で10Kmの伝送を行った。最長30Kmの映像伝送に対応するなど、災害現場での活用に適したシステムとなっている。