日本電業工作は13日、火山活動を24時間映像で遠隔監視・観測する長距離無線LANシステム「FalconWAVE」を使用した「臨時可搬パッケージ」を開発したことを発表した。 昨今では、周辺に観光地がある場所での火山活動も相次いで観測されており、観光客や地域住民の通信環境の確保と、迅速な火山情報の収集の必要性が高まっていた。 本製品は、火山活動などを24時間監視することを目的としたシステムで、観測地点から役場などの対策拠点までの最大30kmを無線で接続。広域Wi-Fiエリア化を同時に行うことで、緊急時のインフラ構築も可能だ。 また、自立電源を採用し、可搬型を想定したパッケージ構成なので、簡易設置が可能な点が大きな特徴。映像伝送に必要なカメラ・アンテナ・太陽光パネル&バッテリー・無線装置を収納するキャリーケースとともにパッケージ化したシステムで、電源接続後、最短15分で災害現場からのライブ中継を行うことができる。 監視・観測ポイントの現場を広域Wi-Fiエリア化し、スマートフォンやIPトランシーバーの通信環境を提供する。2.4GHz/4.9GHzの2種類のラインナップとなり、2.4GHz3G版は3G回線を利用した携帯電話通信が可能なため、光回線がなくても現場からの映像伝送を行うことも可能だ。