■ノートPCによるリモート視聴にも対応 ちなみにWin/Mac対応の無料アプリ「Slingplayer for Desktop」も用意されている。ノートPCでの視聴も選べるので、Wi-Fiルーターやカフェの無線が利用できる場所であればiPhoneと併用して快適にテレビ視聴を楽しむ環境がつくれる。 リモート視聴の画質も高精細な1080i表示に対応している。接続している録画機器のリモコンボタンがアプリの画面上に再現されるので、外出先からでもレコーダーの電源投入からライブ放送のチャンネル選択、録画番組の再生、番組録画予約などほぼ全ての機能をiPhoneから遠隔操作ができるところがSlingboxシリーズの大きな魅力だ。 筆者が自宅で使っているソニーの「BDZ-ET1100」の場合、録画番組のチャプターや見たいコーナーを素速く頭出しできる「もくじでジャンプ」の機能まで使えてとても便利だ。 リモコンの操作はボタンを押してからインターネット経由でレコーダーに送られるため、感覚としてはスマホでボタンアイコンをタップしてからおよそ約2~4秒ほど遅れてレコーダーに操作が到達する。若干もたつく印象を受けるかもしれないが、iPhoneの外付けチューナー機器を使う場合と比べて大きな差はないし、操作の重度が高いことを考えれば妥当なレベルだと言える。 反面、レコーダーの電子番組表はややiPhoneの小さい画面で見づらく感じられるので、当日に放送されている番組の内容をチェックするなら、別途「Gガイド」番組表アプリを併用するのがおすすめだ。またドラマや情報番組の出演者・キーワード単位で最新コンテンツを探すのであれば、東芝の「追っかけスタ」アプリも便利に使える。 映像の品質についてはWi-Fi経由なら実測値で10Mbps前後出ていれば割と安定して視聴ができる。外付けタイプのチューナーを使った場合は、ワンセグならともかくフルセグの高画質な映像を楽しもうとすると、やはり良好な電波感度を得ることが大事になってくる。 ところがフルセグの場合は、まともに受信できるのは完全な屋外で、地下や建物の奥まった所ではテレビの映像がほぼまともに映らない。その点、インターネットさえつながれば楽しめるSlingboxは移動の多いビジネスマンにとってはより使いやすく感じられるはずだ。 ただしLTE経由で視聴していると、テレビ番組の映像はかなりのデータ容量を使ってしまうので、あっという間に月間の通信可能容量を超えてしまう恐れもある。できればカフェの無線サービスなどを併用しながら楽しみたい。 SIMフリースマホを使っているのであれば、b-mobileやぷららモバイルが提供するLTE高速定額通信のプランとの相性がとても良い。そもそもはSlingbox自体がWi-Fi接続を前提に開発されている製品であるため仕方がないのかもしれないが、LTE環境でも気兼ねなくテレビが楽しめるよう、低画質でもいいから通信容量をもっとセーブして視聴できる節約モードも設けて欲しい。 Slingbox M1によるテレビのリモート視聴機能は、インターネットにつながる環境であれば、もちろん海外でも大活躍する。日本のテレビ番組は、海外出張の多いビジネスマンには一服の清涼剤になってくれると思う。 ほかにもSlingPlayer M1から新しく追加されたChromecast対応の機能を使えば、例えば旅行先にChromecastを携帯して、ホテルのテレビにHDMIで接続、ChromecastをWi-Fiでインターネットにつなぐことができれば、まるで自宅にいるような感覚でBlu-rayレコーダーからインターネット経由でライブ放送や録画番組の映像を飛ばして楽しむこともできる。 Slingboxを上手に活用することで、大事なテレビ番組は逃さずフォロー。職場や取引先での話題にも乗り遅れる心配はなくなるだろう。そもそも「テレビって以外に役立つ情報ツールなんだな」と認識も改まって、テレビをもっと活用したくなるはずだ。
Netflix公式対応のワザありプロジェクター! 開けば大画面・畳めば本棚にも収納できちゃう!!…XGIMI「Elfin Flip Pro」 2025年4月18日 Netflix公式対応のプロジェクター「Elfin Flip Pro」は、コンパ…