9日に「iOS 8.3」が公開され、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルのiPhone 6/6Plusで、高音質通話「VoLTE」が利用可能になった。MVNOが提供するSIMサービス、いわゆる「格安SIM」ではどうなのだろうか? IIJエンジニアによる公式ブログ「てくろぐ」の記事によると、同社のSIMサービス「IIJmio」の音声通話対応SIM「みおふぉん」で、VoLTEが利用できることが確認されたとのこと。従来機種を含めてiOS 8.3にアップデートしたiPhone・iPadでデータ通信などに大きな問題がないことも確認したという。 VoLTEを使うためには、iPhoneを最新iOS 8.3へアップデートし、キャリア設定のバージョン情報の「キャリア」が「ドコモ19.1」以上になっている必要がある。条件が整うと、「設定」→「モバイルデータ通信」→「LTE回線を使用」の項目が、「音声通話およびデータ」になり、VoLTEが有効になる。「データ通信のみ」を選ぶと3G回線の利用となる。VoLTEが有効になっていれば、通話中、画面左上に「LTE」マークが表示されるとのこと。 そのほか注意点もリストアップされており、「通話料金は通常通り(20円/30秒)」「ファミリー通話割引の20%引きも通常通り適用」「VoLTE利用分はデータ通信量に計算されない」「VoLTEの高音質通話が利用できるのは、LTEエリア内で、IIJmio・docomoのVoLTE対応スマホ同士が通話したときのみ」(他社のVoLTE対応スマホと通話した場合は通常音質)だとしている。 なお、VoLTEを有効にしたiPhoneから、「みおふぉんダイアル」で発信を行った場合は、呼び出し開始までに非常に長い時間がかかるため、「みおふぉんダイアル」常用者は、VoLTEは無効にしたほうがよいとのこと。これは、類似の通話料金割引サービス・アプリ、ドコモのSIMでも発生する問題のようだ。 同様の操作や条件で、他社MVNOのSIMでも、「iPhone 6/6PlusでVoLTE」は利用可能と思われる。ただし、これらの挙動は現時点での実験結果であり、他社SIMで同様の動作が可能なこと、今後の動作を保証するものではない。それを踏まえたうえで、利用での参考にして欲しい。
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