3月14日、北陸新幹線が金沢駅まで延伸開業した。早速、車内の通信環境を調べるべくドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクそれぞれのiPhone 6を持って実際に新幹線に乗車。東京から金沢までの区間、LTEの電波状況がどうなっているのか確認した。 今回筆者が乗車したのは、東京発金沢行の北陸新幹線「はくたか」561号。上野、大宮、高崎、長野、飯山、上越妙高、糸魚川、黒部宇奈月温泉、富山、新高岡の10駅に停車するタイプで、乗車時間は2時間58分。最速2時間28分で到着する「かがやき」号には及ばないものの、それでも随分金沢が近くなったように感じた。■3キャリアのLTE接続率は横並び! 本題の通信環境はどうだっただろうか。結論から言うと、3キャリアのLTE接続時間に関してはほぼ差がつかなかった。どのキャリアも、トンネルに入ると3Gもしくは圏外で、トンネルを出るとLTE(4G)、この繰り返しだ。強いて言えば、ソフトバンクが他の2キャリアに比べて3Gに落ちている時間が若干長かったが、微々たる差にすぎない。■高崎以降は厳しい環境。今後の整備に期待 道中の状況をもう少し細かく見ていくと、高崎駅まではトンネル自体少なく、ほぼ100%LTEをキープした状態で快調な滑り出し。しかし高崎以降はトンネルが増え、ストレスを感じる区間が続く。高崎から長野までの約40分間では、各キャリアとも3Gに落ちること1~2回、圏外は2~3回。10分以上圏外が続くこともあった。長野から飯山は10分程度の短い区間だが、そのうち3~5分ほどは圏外。続く区間、飯山~上越妙高、上越妙高~糸魚川、糸魚川~黒部宇奈月温泉においてもそれぞれ10分前後のうち3~5分が圏外と同様の状況だった。黒部宇奈月温泉~富山ではトンネル地獄もやや落ち着き、15分ほどの間に圏外は1分程度。富山~新高岡は圏外なし。新高岡から終点金沢までは1分程度の圏外区間があった。 合計すると、40分~50分は圏外の時間があり、常にスマホやタブレットでインターネットを楽しみたい人には少々辛い結果となった。ただし、それぞれの停車駅ではどのキャリアもLTEをがっちりつかんでいた。参考までに、各駅で停車中の通信速度をRBB TODAY SPEED TESTで測定してみたが、3キャリアとも概ね下り20Mbps以上、速いところでは50Mbpsを超える数値を記録した。停車時を利用して細めにデータの送受信などをおこなうことで、それなりに快適に過ごすことは可能かもしれない。 北陸新幹線の開業は、観光客だけでなくビジネスマンにとっても大きなトピックとなっている。通信環境が改善することで、その利便性がさらに増すことは間違いないだろう。トンネル内の工事についてはひとつのキャリアが単独で進められるものではなく、ハードルは高いが、少しでも早くトンネル内でもつながるように改善されることを期待したい。
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