■「ひかり電話」の契約が必須ではないドコモ光 今回、NTTドコモの「ドコモ光」では、NTTドコモ独自のISP「ドコモnet」のほか、OCNやSo-net、BIGLOBEなど19社のプロバイダーに対応し、既存のフレッツ光契約者の大半が、そのまま契約しているISPを活かしながら、NTTドコモのモバイル回線とのセット割を可能としている。いまだに多くの一般家庭のブロードバンド利用者は、既存契約のISPの提供するメールアドレスを利用しているケースが多い。この場合、ISPが変更になると、諸設定の変更だけでなく、メールアドレスの変更なども余儀なくされる。 「ドコモ光」は対応プロバイダーであれば、こうした既存契約の「転用」も可能とすることで、ユーザーの手間を最小限にとどめることができる。また、ドコモ光は「ひかり電話」の契約を必須としていないところでも他キャリアと差別化を図る。現代においてはあえて固定電話回線を使わないユーザーも増えている。セット割で、モバイル回線と同時利用を前提とし、また家族間通話は無料の時代において、もはや固定電話回線は不要と考える世帯も多いはず。わずかな金額であるが、ひかり電話が不要という世帯にはメリットがありそうだ。 あるいは、固定電話は既存のNTT固定回線を利用し、電話番号を維持したいというユーザーにも歓迎されよう。万が一の停電時でも、回線経由で給電可能な電話機があればNTT固定電話を非常時の連絡手段として確保できる。ご存知の通り、ひかり電話は停電してしまっては、通話もできない。また、固定電話からひかり電話への番号ポータビリティーは実現しているが、ひかり電話にした後に、契約している固定回線事業者を変更した場合に電話番号を引き継げるという保証はない。固定電話の電話番号を変えずに使いたいというユーザーにとっては、あえてひかり電話に変更せず、NTT固定電話を維持したいというニーズも考えられる。 いずれにしても、固定回線とモバイル回線をまとめて契約するのがお得というのが今後のトレンドとして間違いなさそうだ。また、ドコモ光の場合、2014年夏にスタートした新料金プランと合わせてスタートしたパケット通信を家族でシェアできる「シェアパック」のパックプランに応じて割引率を変えている(ここが複雑に見える点でもあるが)。いわばスマホのデータ通信が従量制へと移行した中で、ユーザーの間では、無駄なパケット通信の利用を控え、Wi-Fiが利用できるところではなるべくWi-Fiに「オフロード」するという使い方が広く認知されるようになってきた。こうしたタイミングだからこそ、固定回線とセットでお得となる「セット割」は一層注目されていくものと考えられる。 さらに考え方によっては、「光コラボ」の提供開始によって、固定回線とモバイル回線の主従が逆転したと考えることもできる。もはやインターネットへのアクセス手段で最も身近な手段はスマホといえる。モバイルが通信手段の中心となり、それに付随して固定網やブロードバンド網を付加サービスとしてセレクトする、そんな時代に変わる大きな変革のタイミングが来たといえるのかもしれない。
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