日本電気(NEC)は7日、西日本高速道路(NEXCO西日本)において、SDN(Software-Defined Networking)を活用した基幹ネットワークを構築したことを発表した。SDNを用いた最先端ネットワーク基盤の構築は、道路業界では世界初とのこと。 NEXCO西日本は、交通管制システムや社内業務システムなど多様なシステムを個別のネットワーク構成で運用していた。今回、SDNを活用し、複数システムのネットワークを共有化し、全45拠点(高速道路事務所)、総延長約4,000kmの通信ネットワークを新たに構築した。これにより、道路管制センター機能のバックアップ、災害対応の強化を実現した。メインセンターと遠隔地のサブセンターでデータの同期を行うことで、メインセンター被災時にも、サブセンターからネットワークの全体制御を継続できるという。 45拠点で「UNIVERGE PFシリーズ」を導入するとともに、OpenFlow v1.3に対応したProgrammableFlow Controller4台、ProgrammableFlow Switch136台を中核にネットワークを構成した。物理ネットワークと論理ネットワークは分離されており、単一の物理ネットワーク上に複数の仮想テナントネットワーク(VTN)が構成され、柔軟な経路制御や迅速なネットワーク変更が可能となっている。