小学校低学年の交通事故は、5~7月に多発する傾向にあることが、警察庁が4月10日に公表した調査結果からわかった。時間帯では、午後2時から6時までが6割以上を占めており、下校時や放課後の活動中に事故に遭うケースが多い実態が浮かび上がった。 調査では、平成21年から平成25年まで過去5年間の交通事故を分析。特徴や対策をまとめた。 小学生の歩行中の事故は、低学年ほど多い傾向にあり、特に小学1・2年生の5~7月に多発していた。時間帯では、「午後4~6時」が34.1%、「午後2~4時」が30.5%で、午後2時から午後6時までが64.6%に上った。 法令違反の有無では、「違反あり」が67.3%に上り、違反内容は「飛び出し」がもっとも多かった。通行目的では、「登下校」(31.3%)、「遊戯」(19.7%)、「訪問・買い物」(17.5%)の順に多かった。 警察庁では、これらの特徴を広報するとともに、学校関係者と連携した交通安全教育、下校時刻を中心とした通学路などの見守り活動、事故発生実態を踏まえた交通環境整備などの取組みを強化していくとしている。