イードが実施した「エンタープライズセキュリティアワード2014」「中小企業セキュリティアワード2014」において、アルプス システム インテグレーションのInterSafe WebFilterが総合満足度の他多数の部門で1位を獲得した。 同製品の機能や特徴を、同社取締役 セキュリティ事業部IAMソリューション部長 兼 グローバル事業推進担当 中山明氏に聞いた。--- InterSafe Web Filter(以下InterSafe)開発のきっかけについてお聞かせください。中山 --- 当社は1996年に日本で初めてフィルタリング事業を開始しました。米国製のフィルタリングソフトを日本語化して提供したのが始まりです。発売当時は教育機関にPCやインターネットの導入が始まったころで、教育関係での導入が多くを占めていましたが、その後インターネットの普及に伴い、90年代後半には企業でもフィルタリングソフトの採用が増えてきました。 導入が教育機関や企業に広がり、インターネット市場も拡大していくと、米国開発のソフトウェアでは国内のニーズに応えられなくなってきました。使い勝手や品質の問題もありますが、URLのブラックリストにしても日本独自のものや、法律や条例の違いからローカライズも細かい要求がされるようになりました。そのようなニーズに迅速に対応するため、日本初の法人向け国産フィルタリング製品「InterSafe」の販売を開始したのが2000年です。2001年には、URLデータサービスの専門企業としてネットスター株式会社を設立しました。--- 技術的にはどのような進化を遂げましたか。中山 --- 初期のころは単純なURLとの文字列マッチングによるフィルタリングがメインでした。これはマッチング技術というより、いかに正確な、適切なデータを作っていくかが重要なポイントでした。Webが変化していく中で、リンクの仕方、サーチアルゴリズムなども常に変わっています。Webの使われ方や見せ方、利用者の流入方法など時代に合わせて危険なサイトやフィルタリング対象を集録しなければなりません。