寒さも本番となり、エアコンなど室内の暖房器具が活躍している。しかし、エアコンなどの暖房器具での乾燥や、加湿しすぎでの結露など、冬場の室内環境は、気になることも多いだろう。 マーケティングリサーチを行なうネオマーケティング(東京都渋谷区)では、2013年12月19~21日の3日間、全国の20歳~69歳の男女500人を対象に「湿度に関する意識と実態」をテーマにしたインターネットリサーチを実施した。 その結果、冬場に最も使用する暖房器具は「エアコン」、冬場の室内環境で困っていること1位は「肌、のど、目、髪が乾燥する」、乾燥を感じるときに行なっている対策1位は「肌にクリームなどを塗る」。また結露が生じたときの対策1位は「窓や壁の湿気を拭く」となった一方で、「特に何もしない」と回答した人が17.5%いた。「結露の原因はよくわからない」と回答した人は30.9%だ。 まず冬場に最も使用する暖房器具を聞いたところ、最も多かった回答は「エアコン」だった。住宅の地区年数別に見てみると、新築住宅はエアコンの使用率が高く、エアコン暖房が一般化してきている。 この質問で最も多かった回答である「エアコン」を使用していると回答した人に、冬場の室内環境で困っていること/気になることはあるか聞いた。最も多かった回答は「肌、のど、目、髪が乾燥する」、次いで「寒い」、「室内が結露する(窓や壁)」という結果になった。年代別で比較してみると、若年層ほど肌、のど、目、髪の乾燥に悩んでいる。50代では「室内が結露する(窓や壁)」が最も多い。 さらに冬場の室内環境で困っていること/気になることを「乾燥する」と回答した人に対し、行なっている乾燥対策を聞きしたところ、最も多かった回答は「肌にクリームなどを塗る」となった。女性の方が乾燥対策に熱心だが、対策としては「肌にクリームなどを塗る」という対症療法が多く、乾燥を未然に防ぐための室内環境対策の意識はそれほど高くないようだ。 続いて、乾燥対策として「加湿器を使用している」と回答した人に、加湿器を使用する上で困っていることや気になることを聞いたところ、最も多かった回答は「水の補給がめんどう」の67.7%となった。次いで「結露が発生してしまう」が31.5%。冬場の最大の課題である「乾燥」を防ぐために加湿器を利用した結果、「結露」が発生してしまうという悪循環もありそうだ。 冬の室内環境での困ることで「室内が結露する(窓や壁)」と回答した人と、加湿器の使用で困っていること/気になることで「結露が発生してしまう」と回答した人に、自宅で結露が生じたときの結露対策を聞いたところ、1位は「窓や壁の湿気を拭く」となった。 結露が発生する原因を聞いたところ、最も多かった回答は「換気をしないこと」だった。次いで「洗濯ものを部屋干ししていること」という結果になっている。その一方、3割の人が「よくわかならい」と回答しており、「結露」の発生するメカニズムや予防対策を知ることが、室内環境の改善につながると考えられる。調査概要●調査の方法:ネオマーケティングが運営するアンケートサイト「アイリサーチ」のシステムを利用したウェブアンケート●調査の対象:アイリサーチ登録モニターのうち、全国の男女・20歳~69歳●有効回答数:500人(20代~60代各年代の男女:50人ずつ)●調査実施日:2013年12月19日(木)~21日(土)