■ ベリンダもハガンもとにかく体当たりで挑んでいる― アニメ!アニメ!(以下、AA)ベリンダは赤ちゃんから一足飛びに3歳になったりと、成長がすごく早いですよね。― ゆかなさん(以下、ゆかな)過酷な運命を背負っているので、そんな背景があったら成長せざるを得ないというのもあります。それにベリンダが必死で対峙していく。そういう意味ではハガンと一緒で、ベリンダも来たものを全力で打ち返していく物語でもあります。― AAそう考えると、ハガンとベリンダって鏡みたいな存在でしょうか。― ゆかなきっとそうですね。正面からぶつかると失敗することもあるし、“バナナ事件”(※)もあったけれど、わからないから逃げるのではなく、わからないからとりあえずぶつかる、正面から会話する中で見つけられる個性があって、それをまっすぐに探しに行く。そうであって欲しいとも感じますね。― AAこの先、現在の3歳のベリンダからもう一段階変化した姿を見れるということで、今後はこんな風に演じていこう、などありますか?― ゆかな全然ないです!持たないようにしていますし。小さい頃なんて明日何が起きるかわからないまま生きて、気づいたら今がある。10年前の私も今の私を想像できなかったから、ベリンダはもっとそうだと思います。しかも彼女の場合は、自分に何かがあって、もしかしたらそれを制御できないかもしれない、自分が自分を一番怖いなんて気持ちもある中、そこに向かわなくてはならない。まさに「進んでみるしかない」という状況。私も来週の台本をもらうのが楽しみなので(笑)、いつも「来週はこうなんだ~!」と、ベリンダと一緒に体当たりしています。― AA他の作品でも同じように「ぶつかっていく」?― ゆかなそこはもちろん役柄によって違います。ストーリーテラーみたいな役だったり、長生きしていたりする役だったらもっと先のことをわかっていないといけなかったりしますが、ベリンダは体当たりこそ、というタイプなので。― AAベリンダ以外で印象に残っているキャラクターは?― ゆかなどのキャラクターもみんな個性的で、それぞれ好きです。……きっと制作している方が個性的だからかな?(笑)― AAこれまで放送された中でお気に入りのシーンはありますか?― ゆかなどの回にもお気に入りはありますが、挙げるとすればやっぱり“ナナナ事件”の回です。ベリンダがどれだけハガンのことが好きで、ハガンもベリンダのことがどれだけ大切かがよく伝わるお話です。― AAアニメ「探検ドリランド」の魅力について教えてください。― ゆかな徹底して前に進んでいくところ、後半には必ずバトルアクションがあって、そのどちらも楽しめるというところですね。世の中には色々な作品があって、テーマに対して多種多様なアプローチがあると思うんですが「探検ドリランド」はすごく明快で。毎回必ずみんなで何かを頑張って、目で見て楽しいバトルシーンがあって、それを経てお話が進んで行くという。もし途中から見始めても、じゅうぶん楽しんでいただける作りになっていると思います。これからクライマックスに向かって物語が進んでいきますから、より、楽しんでいただければ嬉しいです。― AAありがとうございました![インタビュー取材・構成:川俣綾加]※ 第67話「天使の羽を手に入れろ!」では、バナナがもとでハガンとベリンダにすれ違いが生まれてしまう。2人の絆がいっそう深まるのがこの回。