世界で初めて“宇宙での人とロボットとの対話実験”が成功した。ロボット宇宙飛行士「KIROBO(キロボ)」と宇宙航空研究開発機構(JAXA)の若田光一宇宙飛行士が国際宇宙ステーション(ISS)で対話した。“KIBO ROBOT PROJECT”事務局が20日、発表した。 電通、東京大学先端科学技術研究センター、ロボ・ガレージ、トヨタ自動車は、JAXAの協力のもと、ISSに滞在するロボット宇宙飛行士・KIROBOの共同研究“KIBO ROBOT PROJECT”を進めている。6日に、若田宇宙飛行士と共に、“宇宙での人とロボットとの対話実験”に成功した。 対話実験では主に、(1)音声認識によるロボットの自律会話、(2)ロボットを介した地上との遠隔コミュニケーションの2つの対話実験を実施した。6日以降も順次実験を行ない、会話ログデータ等を収集していく。会話実験の一例若田:キロボくんはどうやって宇宙にきたの?KIROBO:種子島からコウノトリにのってきたよ。若田:コウノトリにのって宇宙まできたんだね。KIROBO:鳥じゃなくて、ロケットのコウノトリだよ。若田:ひとりで来たなんてすごいね。KIROBO:だって、ぼくロボットだもん。KIROBOの基本仕様●本体寸法:身長約34cm×全幅約18cm×奥行き約15cm●重量:約1000g●発話言語:日本語●主要機能:音声認識、自然言語処理、音声(発話)合成、情報通信機能、コミュニケーション動作、顔認識カメラ、記録用カメラ、ほか。※KIROBOの帰還予定:2014年12月を予定