日本ヒューレット・パッカードは12月17日、SDN制御ソフトウェア「HP Virtual Application Network SDN Controller」の提供を開始した。 HPは、2012年にアプリケーションの実行環境に最適化したネットワークを迅速に提供するために、「HP Virtual Application Networks」(HP VAN)コンセプト製品を発表。今回HP VANのSDN対応が実現することとなる。「HP VAN SDN Controller」は、コントロール層を担う新製品で、アプリケーションのSDN化実現のための制御ソフトウェアとして、REST/JAVA APIを提供する。RESTful APIは、コントローラー外部のアプリケーションとの連携を実現し、SDNコントローラーの機能を外部へ公開。JAVA APIは、コントローラー内部でネットワーク制御を行うアプリケーションとの連携を実現する。また、アプリケーション層からの指示に応じて、インフラストラクチャー層に対してOpenFlow1.0および1.3を活用したデバイスの制御を可能とする。 なお、SDN対応アプリケーション開発者向けには「HP SDN Dev Center」を開設。SDKの無償提供や、関連技術文書を公開する。 あわせてHPでは、ネットワーク統合管理ソフトウェア「HP Intelligent Management Center」(HP IMC)においては、SDN対応機能を拡張するプラグインとして、すべてのSDNレイヤーを可視化し包括的に管理するツール「HP IMC VAN SDN Manager」、ネットワークを統合管理するツール「HP IMC VAN Fabric Manager」の2製品、ならびに仮想環境で稼働するソフトウェアルーター「HP Virtual Services Router」シリーズの提供も開始した。