東京大学とNTTコミュニケーションズ(NTT Com)は11月19日、所在地や現時刻などにマッチするイベント情報やクーポンなどをスマートフォン向けに配布するO2O(Online to Offline)の実証実験を、渋谷パルコにて行うことを発表した。 このO2Oは、東大が開発した、ネットワーク仮想化に対応した無線LANアクセスポイント、無線LANおよびBLE(Bluetooth Low Energy)を応用した「BeaconCast技術」、そのアプリである「BeaconCast」アプリを用いたもの。「BeaconCast」アプリは、BLEを用いることで、簡単なメッセージを近くにいる多数端末に同時送受信ができる。 BeaconCastを利用することで、電波が混雑した状況においても、アクセスポイント上から近隣の不特定多数の利用者に認証なしで確実に同報通信が行える。また、通常の無線LANのインターネットアクセスサービスとBeaconCast技術を同時利用することもできるという。 今回の実験は11月22日より渋谷パルコ(東京都渋谷区宇田川町15-1)で開始し、2014年2月下旬まで実施の予定。スマートフォン(iPhone・Android)に「BeaconCast」アプリをダウンロードしておくことで、来店したユーザーは、場所や期間に応じて異なるイベント情報やクーポンを得ることができる。情報受信可能個所は渋谷パルコPART1 1階インフォメーション付近・3階パルコミュージアム付近。レコメンド型プッシュ配信によるO2Oマーケティングの有用性などを検証し、今後の商用化につなげるのが狙い。
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