IoTに欠かせない通信機器として注目を集めているのがビーコンであり、主に人や物の位置情報を確認するのに役立っている。 幕張メッセで開催された「IoT/M2M展 秋」でもビーコンを利用した製品やサービスが多数見受けられたが、その中でも来場者が足を止めて見入っていたのが、スター精密の「電池レスビーコン」だ。 この電池レスビーコンは歩くときの振動で蓄電する自己発電型を採用。電池型だといざ使用したい時に電池が切れで使えないことも想定できるが、同社の電池レスビーコンは1日1万歩(成人の歩幅なら7~8kmが目安)の歩行という条件をクリアすれば、約10年は使えるという。基本はメンテナンスフリーなので、子どもや高齢者の居場所を確認や、オフィスでの従業員所在確認などに向いている。 展示ブースにはランドセル、シューズ、杖にそれぞれ電池レスビーコンを搭載したサンプルがあったが、ビーコン自体の重量は20gと軽量のため、負担を感じず使用できるのがポイントとなる。また、オフィス向け入退室管理も意識した薄型カードタイプビーコンも出展されていた。 ビーコンの受信端末は任意に指定できるが、たとえばランドセルの場合には校門に受信機を設置、門を通過するとスマホやタブレットに「通過しました」と通知される仕組みを作ることが可能。ゲートウェイからサーバに接続することで、ビーコンの情報をネット経由で送信でき、見守り用途での活用にも最適だ。 同社では他にも、「ハイブリッドビーコン」を出展。これは振動発電とコイン電池を内蔵したものと、振動発電と太陽光発電を備えた2タイプが有る。2種類の電源を採用することで、電池切れのリスクをより低くすることができる。 いずれも同社の研究開発品で参考出展だが、ひときわ注目を集めており、製品化ニーズの高さが伺えた。>>Amazonギフト券10,000円分が当たる!「ホームセキュリティアワード」投票受付中<<