インテルのブースでは、ジェスチャーコントロールのゲームが大画面でデモされている。今年のCEATECでは、インテルはUIの新しい提案がひとつテーマとしているようだ。 まず、ブースのほぼ中央では、マルチスクリーンの大画面上で、体全体の動きを利用したゲームがデモされていた。画面に映されるカメラ映像に風船のCGがインポーズされる。体を動かして風船に触れると割ることができる。人間の動きは赤外線センサーが検知している。 その奥では、PCとカメラを使って両手の間にスパークを飛ばすCGを合成するデモや、掌の動きでモンスターを倒す(というか潰す)ゲームなども展示している。さらに、ユーザーの視線を認識してアプリやPCを操作するコーナーもあった。このデモでは、最初にユーザーの目を認識し、視点の動きを覚える。その後、画面のどの対象を見ているかを判別したり、ウィンクを検出したり、視点の動きをトラッキングして再現したり、最後は、飛来する隕石を見つめ続けてビームで破壊するというゲームを楽しめる。 一連のジェスチャーコントロールは、技術的にはどれも新しいものではないが、インテルがこのようなデモを行い、UIやUXについて提案をするのはなぜだろうか。Windows 8の登場によって、PCもタッチスクリーンで操作ができるようになってきた。ビジネスシーンでもPCよりスマートフォンやタブレットの利用が進む中、コンピュータの操作や入力はキーボードやマウスだけを前提に考えることはできない。 音声、ジェスチャー、視線などさまざまな動作がUIとなり得、新しいユーザー体験を実現することになる。インテルとしては、プロセッサやハードウェアだけでなく、PCやデバイスの新しいUI開発やソリューションにも力を入れていくという。