5日まで幕張メッセで開催される「CEATEC JAPAN 2013」において、日産自動車は自動運転技術のデモを一般公開中だ。会場内の7ホールと8ホールに走行デモ&試乗エリアを設け、その特設コースで実演を行なっている。自動運転車に組み込まれた人工知能によって、相手側のクルマの動きを先読みし、シーンに応じた停止・発進の判断を行う様子を分かりやすく説明している。
デモで使われる車両は「リーフ」をベースとしたもので、市街地走行を目的とする自動運転技術を搭載。センサーは、将来的な商品化を視野に入れてコストの安いものを利用しているという。NISSAN RESEARCH CENTER SILICON VALLEYの三田村健氏は「そのためセンサーは2種類だけ。まずカメラを使っているが、5台のうち4台はすでに商品として提供している“アラウンドビューモニター”のカメラだ。もう1つはリアビューミラーにカメラを付け、それら5台のカメラで周囲をセンシングしている。また5台のレーザースキャナーを有し、道路の周りの障害物やクルマの動きを捉えている。屋内だけでなく、外部でも地図があれば、GPSを使わずに自己位置が分かり、自動で動ける仕組みになっている」と説明する。