ジュピターテレコム(J:COM)は30日、電力一括受電事業を手がけるアイピー・パワーシステムズ(IPPS社)の全株式を既存株主より取得し、子会社することを発表した。株式譲受は9月4日の予定。 J:COMは2012年末より、放送・通信のサービスに加えて、重要な生活インフラである電力を高圧一括受電により提供するサービス「J:COM電力」を開始している。一方IPPS社は、日本で最初に電力一括受電事業をスタートした事業者であり、約10年の運用実績を持っている。またスマートメーターを活用した無線による自動検針システムを手がけている。 同社を子会社化し電力一括受電サービスを強化することで、既存サービスの基盤拡大および収益力向上という相乗効果が狙いだとしている。今後、J:COMの放送・通信サービス(ケーブルテレビ、高速インターネット接続)とIPPS社の電力サービスをセットにして集合住宅向けに割安な料金で提供する計画だ。 なお、今回の株式譲渡に際しJ:COMとIPPS社は、IPPS社の筆頭株主であった伊藤忠エネクスと三社間の業務提携契約も締結したとのこと。