サイバーエージェントとシブヤテレビジョン、凸版印刷の3社は23日、渋谷駅周辺の各商店街組合と共同で、渋谷駅周辺の街路灯にNFC対応のICタグ内蔵シールを設置し、O2Oサービスを提供する「Shibuya Clickable Project(シブヤクリッカブルプロジェクト)」を発表した。 「Shibuya Clickable Project」は、ICタグにNFC搭載スマートフォンをかざすと地域情報などが取得できる仕組みで、渋谷の街で位置情報に基づいた地域情報を提供するものだ。地域活性化を図る取り組みとして、2013年6月初旬から開始される。 具体的には、渋谷の公園通りや道玄坂、宮益坂の街路灯約300本にICタグ内蔵シールを設置。渋谷を訪れた人がNFC搭載スマートフォンを街路灯のICタグ内蔵シールにかざすと、近隣の店舗のお得情報やイベント情報など、「その場」「その時」に適した限定の情報やサービスがスマートフォンに配信される。今回、ICタグ内蔵シールを活用することで、通常の位置情報計測技術であるGPSに比べ正確に位置を把握でき、よりきめ細かい地域情報が提供できるという。 サイバーエージェントは、O2O施策の街プロモーションを担当。シブヤテレビジョンは、渋谷駅周辺の商店街、リアル店舗との渉外および、渋谷内の商業施設やメディア、街を活用したプロモーションを担当。凸版印刷は、街路灯に常設するICタグ内蔵シール、およびICタグとNFC搭載スマートフォンを活用したコンテンツ配信サービス「Cylsee(シルシー)」をシステム基盤として提供する。 今後は、NFCタグの設置ポイントを店舗内まで拡張するとともに、地図情報サービス「マピオン」と連携し、飲食店、コンビニ、ドラッグストアなどの幅広いスポット情報を充実させる。また渋谷の街に訪れる外国人観光客に向けての情報サービスも予定している。
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