富士通研究所は1日、ビッグデータをタイムリーに活用可能とする高速処理技術を開発したことを発表した。数分から数十分前の出来事を分析結果に反映可能となる。 サーバ上で動作するデータ分析ソフトウェアとデータの格納処理を行うデータ管理ソフトウェアを密接に連携し、システム全体の性能を5倍以上向上させた。データ分析側からの処理要求頻度に応じて、まとめて読み書きするデータサイズを変化させることで実現させた。これにより、アクセスが急増した場合でも、すばやい分析を実行することが可能だという。 今回開発した技術により、例えば移動中の電車の中で多数のユーザーに対して、位置情報に基づいた旬の情報や話題のレストラン情報などを配信することが可能。また、クリスマス前などアクセスするユーザー数が急激に増大した場合でも、eコマースにおいてすばやい応答が可能となる。このようなリアルタイム性の向上により、新たなビッグデータ応用ビジネスが期待される。