日本電気(NEC)は25日、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)に、プリペイド型パーク内専用の電子マネーソリューションを提供したことを発表した。 ユニバーサル・スタジオ・ジャパンは本ソリューションを用いて、パーク内専用の電子マネー「ワンダー・マネー」サービスを31日から開始する。スマートフォンを利用した、プリペイド型パーク内専用電子マネーの導入は世界でも先進例だという。 「ワンダー・マネー」は、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン スマートフォン公式アプリの新メニューを利用して、パーク内の買い物ができるプリペイド型パーク内専用の電子マネーサービス。来場者が電子マネーを利用する際は、スマートフォン上の同公式アプリに組み込まれた「モバイルウォレット」を利用して電子マネーをチャージする。その後、スマートフォンの画面に表示されたバーコードを、販売員が「電子マネー端末」に接続したバーコードリーダーでスキャンし、商品金額を入力すれば支払い処理が完了する。電子マネーの決済データや取引情報は「電子マネーサーバ」で管理される。 「ワンダー・マネー」を利用することで、レジカウンターの混雑緩和を図るのが狙い。31日よりNTTドコモのAndroid搭載スマートフォンからサービスを開始。その後、順次全キャリア及びiOSへの展開を予定している。 今後USJでは、スマートフォン1台で、パーク内のあらゆることが楽しめる環境を整備する計画で、現在の電子マネー端末に非接触ICリーダを接続することで、「非接触通信」(NFC)による電子決済の高度化を進めていく。さらに、サービスを提供するインフラとして、モバイルPOS(LifeTouch Lビジネス向けモデルを利用)も導入する予定だ。 なおNECは、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの公式サイトの構築や、入場ゲートの顔認証システムなどを納入している。
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