大日本印刷と東京大学(石川正俊教授と渡辺義浩助教の研究チーム)は19日、世界最速レベルのブックスキャナーを共同開発したことを発表した。図書館蔵書の電子化などに向け、2013年の実用化を目指す。 本を裁断せずパラパラめくるだけで、全ページを画像として保存できる高速画像処理技術を、研究チームが開発。この技術をベースに、2010年9月より共同研究を開始し、今回その成果として、ブックスキャナーの実用試作機を開発した。 機械による高速ページめくり、リアルタイムでの3次元状態認識、高速のゆがみ補正アルゴリズムなどを導入しており、このブックスキャナーでは、ページをめくるときに生じる紙面のゆがみ(3次元形状)を、1秒間に500回の速度で捉え、最も高品質に電子化できる瞬間をリアルタイムに識別できるという。また、撮像された画像と同時に取得した3次元形状を用いて、変形する前の平面の書籍画像に復元する独自の補正技術を備えている。 これらの技術により、1分間に250ページの高速スキャンを実現。250ページの書籍であれば、1分で電子化できることとなる。DNPでは、開発したブックスキャナーを自社工場に導入し、図書館蔵書等の書籍電子化サービス向けに、2013年度中の実用開始を検討しているとのこと。
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