米マイクロソフトは12日、ウィンドウズおよびウィンドウズライブ担当社長のスティーブン・シノフスキーの退任・退職を発表した。人事は同日から発効。 後任として、ウィンドウズのソフトとハードの開発を率いるのはジュリー・ラーソン=グリーン、ビジネス関連はCFO(最高財務責任者)のタミ・レラーが引き継ぐ。 スティーブンの長年の貢献に感謝する、とスティーブ・バルマーCEOは語る。「ウィンドウズ8はじめ、最近の製品・サービスの提供開始により、事業の基盤は強固なものになった」と謝意を表す。 シノフスキーは「マイクロソフトでの経験は得難いものだった。マイクロソフトで働く一人ひとりのプロフェッショナリズムと器量に感銘した。このすばらしい会社で働くことが出来たのは幸運だった」と語る。 ラーソン=グリーンは1993年にマイクロソフトに入社、初期のインターネットエクスプローラーやマイクロソフト・オフィスのユーザーエクスペリエンス開発に参加、Windows 7とWindows 8ではプログラムマネジメント、ユーザーインターフェイス・デザイン、リサーチ、世界ローンチを担当した。今後は、すべてのウィンドウズ製品の開発とハードウェア開発の責を負う。 ウィンドウズの開発を率いるということは挑戦であり機会である、とバルマー。「ウィンドウズが進化を継続するために必要な技術とビジネスの才能、すなわちコミュニケーション・スキル、部署をまたがって働く能力、デザイン力、技術的経験、カスタマーの需要の先読みが必要だ。ジュリーは適任だと思う」。