凸版印刷は31日、バッテリーレスでICチップ内の情報をテキストや画像で表示できる、「ISO/IEC15693通信規格」に対応したRFIDを開発したことを発表した。2013年春からサンプル出荷を行う。 凸版印刷では2012年2月に、セグメント型(パターン固定タイプ)の電子ペーパーディスプレイを搭載したバッテリーレス表示機能付き非接触ICカードを開発。今回、新たにドットマトリクス型電子ペーパーディスプレイを搭載した製品を開発した。 ドットマトリクス型の2.7インチ電子ペーパーディスプレイ(解像度:縦176×横264ドット)を搭載しており、リーダライタからの供給電力のみで情報の読み書きや表示が可能。独自のアンテナ技術と電子ペーパー制御技術、新たに構築した非接触給電における低消費な回路設計技術などにより、電力消費が大きいドットマトリクス型表示でありながら一般的なリーダライタでの動作を可能にしたのが特徴とのこと。 テキストだけでなくQRコードを含む画像なども表示できるため、工場や病院の工程管理や状態管理など、ICチップに記録したテキストやQRコードなどの画像を表示・確認する用途での利用を想定している。サンプル出荷価格は5,000円/台より。