絶版本をデジタルで復刊させる、現代ならではの試みに講談社が積極的に取り組んでいる。講談社は2012年5月に、読者のリクエストを受けて入手困難な作品の中から電子書籍で復刊するプロジェクト「復☆電書」をスタートした。5月に募集したリクエストには、多数の要望が寄せられた。実際にリクエストを受けた作品のデジタル配信が早くもスタートした。また、前回の好評と電子書籍での復刊決定を受けて、リクエスト第2弾の受付も開始した。前回は含まれなかったマンガ作品は、今回は復刊の対象としている。まず、このほどデジタル復刊が実現し、配信が行われたのは合計6冊である。講談社X文庫で刊行された皆川ゆかさんの『《魔法使い》にお願い? 運命のタロット1』と『《教皇》がiを説く 真・運命のタロット1』、『ぱらどっくすティー・パーティー』の3作品、それに上遠野浩平さんの短編『ドラゴンフライの空 ギニョールアイの城』、石川英輔さんのSFパロディ長編『SF西遊記』、笙野頼子さんの短編集『増殖商店街』だ。一部書籍には著者サインや読者へのメッセージを収録している。公式サイトでは電子書籍に対する著者のコメントや、刊行当時の思い出なども読むことができる。第2回目のリクエスト受付は、電子書籍での復刊を記念したものである。10月26日(金)から11月9日(金)まで行われる。対象となるのは講談社から刊行され、現在は入手が難しい作品だ。海外翻訳作品や雑誌は対象外となっている。今回はマンガのリクエストも受け付けており、幅広い作品への投稿が予想される。リクエスト上位のものから順次交渉にあたり、数作品の電子書籍化を目指す方針だ。リクエスト結果の発表は11月13日(火)を予定している。応募はTwitterやFacebookで受け付けする。Twitter上のリツイート数やFacebookでの「いいね!」が多かった作品が、電子書籍の復刊対象となる。複数作品の応募も可能で、詳細は公式サイトに記載されている。[高橋克則]「復☆電書」http://sp.kodansha.co.jp/fukuden/
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