会場で、変わったシュレッダーを展示している企業があった。晃立工業という会社の「マイティセキュリティ」というシュレッダー製品群は、CD-RやDVD、USBメモリ、ハードディスクドライブやDATテープ、PC基板、携帯電話などをそのまま粉砕できるという。 ブースでは2台のシュレッダーが展示されており、実際に2.5インチのハードディスクドライブユニットをその場で粉砕して見せてくれたりしていた。磁気カード、CD-RやDVDくらいならオフィス用のシュレッダーでも粉砕可能な製品があるが、ハードディスクや携帯電話となると、業者に依頼して大がかりな機械で破壊してもあることになる。 しかし、同社の製品は一般的なAC100V電源で動作するため、ハードディスクなど自社で破壊処分を確実に行うことができる。一部ではあるが、破棄する業者によっては、そのまま製品や携帯電話を流用されたり転売されたりするケースもあるという。高度なセキュリティが要求される防衛省、金融庁、警察関係などには重宝されている。メーカーなどでも、余剰ロットや試作品等の破棄に利用されることもあるそうだ。 さらに、最近では、電子機器などは「都市鉱山」として注目され、レアメタルのリサイクルに活用する動きもある。同社のシュレッダーで粉砕されたものは、この都市鉱山リサイクルにも利用可能だ。