博報堂DYメディアパートナーズメディア環境研究所が、自称元ヤン、元ギャルを対象に消費行動・メディア行動の実態を調査する「元ヤン・元ギャル男女メディア・生活実態調査」を実施。お酒、パチンコ・スロットでの消費比率が高い結果となった。調査対象は1都6県(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、栃木県、茨城県、群馬県)に居住の20~39歳の男女800人。 「仲間意識・家族」については、地元の友人と週に1回以上会って話す人が38.3%と、「一般」より10ポイント以上高い結果となった。また、20代のうちに子供をもうけるのは男性が16.0%(「一般」8.0%)、女性41.0%(同25.0%)と男女で大きな差があることがわかった。このことから、仲間や家族との絆を強く持ち周囲の人を大切にする人が多いことや、身近な人たちとのリアルでダイレクトなコミュニケーションを重視する傾向があるとしている。 「情報源について」は、メディア接触については、テレビの視聴時間が「一般」より16分以上長く、情報収集はテレビがメインであることがわかった。SNSの利用頻度については、「一般」より10ポイント低いものの、携帯・スマホからのインターネット接続時間が長く、通話頻度も高い(一般より10ポイント以上)という実態が明らかになった。また、知人との交流においては「直接話す」「電話をする」などシンプルなコミュニケーションが支持されているようだ。 「消費について」は、「お金はあれば使う」と回答した人は全体の64%を占め、とくにお酒、パチンコ・スロットでの消費比率が高い結果となった。それぞれの利用率(よく利用+たまに利用)は、お酒(67.3%)、パチンコ・スロット(23.3%。「一般」と9.3ポイント差)。一方で、73.0%の人がディスカウントストアを利用したり、26.6%の人がリーズナブルな無料通話アプリを利用したりするなど(「一般」では21.8%)、賢い節約術を交えながらも、嗜好品や娯楽に一定のお金をかけるというメリハリのある消費行動実態がうかがえる。