「ケーブルテレビ・アワード2012」において、知多メディアスネットワークの地域情報マガジン「ちたまるスタイル」が、プロモーション大賞のグランプリに輝いた。 「ちたまるスタイル」は、知多メディアスネットワークが発行する、地域に密着した無料情報誌。ケーブル局が番組情報のフリーペーパーや会員向け冊子を発行することはあるが、地域の情報や店舗案内などが掲載されるタウン誌という形態はめずらしい。グランプリ受賞の背景には、このような新しい取り組みと、ケーブル局として地域の広告やネットとの連携を、あえて紙という古い媒体をうまく活用したことがあるようだ。 受賞を記念して、同社 メディア開発部 部長 山本隆明氏に聞いた。――このたびはプロモーション大賞グランプリ受賞おめでとうございます。タウン誌という形態を選んだ理由をお聞かせください。山本氏:弊社では、(ケーブルテレビの)コミュニティチャンネルと、「ちたまるナビ」という地域情報のポータルサイト、それとコミュニティFMを従来から運営していました。こうしたバックボーンがある上で、古い媒体である紙を上手く使えれば、地域によって圧倒的なリーチを持てることになります。また、コミュニティチャンネルがあまり見られなくなったり、インターネットも大手のマス広告によって奪われてしまうという時に、きちんとケーブルテレビの魅力を伝えるには一番古い、紙の媒体の方がいいのではという想いもありました。 最終的には将来の経営的な部分も踏まえ、テレビとネットとFMというトリプルサービスに加えて何かもう一つ事業を立ち上げるべきだというタイミングがきて、地域広告ビジネスをベースにケーブルテレビの魅力も再度伝えていこうと昨年の今頃に立ち上げました。――契約者や読者の反応はどうですか。山本氏:発行を始めてちょうど1年ですが、住民参加型を意識してやっています。特に若い女の子たちに関して、エリア内に住んでいる方限定で読者モデルを公募したりしているのですが、応募が40~50人くらいありました。こういった層というのは、これまでのメディアでは中々接触できなかったところです。また、本誌には地域情報のほかに広告を載せていただいた店舗のクーポンなども付けているのですが、店舗によってはクーポン持参のお客様が非常に増えたなど評価していただいております。広告を出稿いただいた後のパブリシティとして、コミュニティチャンネルやFM局などその他のメディアを活用できることも顧客満足度につながっています。まだ1年ですのでもちろん課題もありますが、比較的早く良い反応が出てきたと思っています。――最後に受賞に対するコメントをいただけますか。山本氏:どこが評価されたのか、正直分からない部分もあります(笑)。というのも、ケーブルテレビだとかインターネットの本流から少し外れているとも言えるからです。ただ、私の中では外れておらず、地域での知名度・信頼度・親近感などを強めていくツールだと思っています。そういったところが評価されたのであれば非常に嬉しく思います。また、放送メディアとしての新しい取り組みにトライしているところ、そこを認めていただいたのであればありがたいし、今回のグランプリ受賞が他の事業も含めて、今後の展開の励みになると思います。
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