NTTドコモのスマートフォン夏モデルにおける人気5モデルのアクセス推移を見ると、6月から7月中旬にかけては、サムスン「GALAXY S III SC-06D」と、シャープ「AQUOS PHONE ZETA SH-09D」が非常に高いアクセスを記録したという。しかし、7月20日発売の、富士通「ARROWS X F-10D」が発売されるとすぐ、前述の2モデルを超えるアクセスを記録し、一気にこの夏の人気トップに躍り出た。なお、8月に発売されるソニーの「Xperia GX SO-05D」については、これらの3モデルに匹敵するような人気とはなっていないが、人気のシリーズだけに、発売日が近づくにつれて人気が高まってくる可能性はあるとしている。
また従来は、サムスン「GALAXY S」シリーズが圧倒的な人気で、次いで富士通「ARROWS」、やや離れてシャープ「AQUOS PHONE」という図式がほぼ定着していたが、今シーズンは、「GALAXY S III」は、シャープの「AQUOS PHONE ZETA SH-09D」に抜かれてしまい、さらには富士通の「ARROWS X F-10D」にも大きく差を付けられているのが特徴となっている。
この原因については、今期の「GALAXY S III」が、従来シリーズのような「最速モデル」という看板を下ろし、国内モデルでは、クアッドコアからデュアルコアへとスペックダウンしているのが要因と見られている。「GALAXY S III SC-06D」は、速度よりもむしろバランスを重視した設計になっているのだが、その仕様について、国内ユーザーの共感は得られなかったようだ。一方で「バッテリー」の総合評価は3.96と、この3機種のなかではもっとも高く、前モデル「GAKAXY S II」の3.29を大幅に上回っているなど、評価する向きもある。 《冨岡晶》