日本電気(NEC)は019日、IAサーバ「Express5800シリーズ」において、1Wayエントリサーバ計4モデルの販売を開始した。グループ化した複数サーバに対して自動的な電力割り当てが可能な「グループパワーキャッピング機能」に、業界で初めて無償対応した。 新製品は、1Wayタワーサーバ「Express5800/GT110e」、1Wayスリムサーバ「Express5800/GT110e-S」、1Way水冷スリムサーバ「Express5800/GT110e-S(水冷)」、1Wayラックサーバ「Express5800/R110e-1E」の4モデル。 「グループパワーキャッピング機能」では、従来、個々のサーバで必要だった設定をグループ(複数のサーバをまとめたグループ)単位で一括実施することで、運用管理者の業務負荷を軽減。さらに、グループ全体で電力抑制の負荷分散を行うことから、サーバ毎の設定による単体での性能低下を緩和できるのも特長。無償提供のサーバ管理ソフトウェア「ESMPRO/Server Manager」の最新版(Ver.5.54)により電力を制御することで実現しており、Express5800シリーズの従来製品も制御対象となる。グラフィカルな運用管理画面で従来製品も含めてシンプルに管理・制御でき、業務への影響を最小限にした節電が可能だ。 また、最新のインテルXeonプロセッサーE3-1200v2製品ファミリーを採用し、従来比約20%の性能向上と最大約35%の消費電力削減を両立している。ファン制御により静音化も実現しており、「同/R110e-1E」では高密度な1Uラックサーバながら従来比約10dB削減。ささやき声程度の約33dBとなり、静かなオフィスフロア内への設置も可能とのこと。 なお、「ESMPRO/ServerManager Ver.5.54」は7月20日より、ESMPROサイトからダウンロードが可能。