BTは14日(現地時間)、日本、中国、韓国、マレーシア、シンガポール、オーストラリアなどアジア太平洋地域の主要メディアやアナリストを招待し、同社の戦略を紹介する「BT Asia Pacific Influencer Summit」を開催した。このイベントでは、午前中にBT Global Services CEO、同アジア・パシフィック地域プレジデントらによる包括的な戦略の説明や、同社のサービスポートフォリオの紹介、パネルディスカッションが行われ、午後は各講演者へのインタビューと個別ソリューションのデモ見学の時間が設けられた。
BT Global Services CEO Jeff Kelly氏は、海外部門はグループ全体の売り上げ190億ポンドのうち78億ポンドを占め、その主な事業がマネージドネットワークサービスであると解説した。すでに170か国で事業を展開し、アジア太平洋地域、ラテンアメリカ、トルコおよび中東&アフリカの3つの地域を経済発展の目覚ましい市場として人材や資金を投入しているという。また、アジア・パシフィック地域 プレジデント Kevin Taylor氏は、アジア太平洋地域での市場シェアについてiCV(増分顧客価値)および取引数で2倍の成長を目指すという。この目標に向けて、現在同地域に300人の新しい人材を投入している。
BTの戦略において特徴的なのは、これらの製品やソリューションを各国で展開するとき、ひとつはBTの技術やサービスをパートナー企業がその国で展開するというものだけではなく、パートナーがグローバル化を考えたときにも役立つものを考えているということだ。BT Global Servicesでは、日本の多くのベンダー、通信事業者、SIer、ネットワークオペレータなど、国内市場だけではなく海外市場へも目を向けなければならない企業のグローバル進出の支援ができるのではないかと考えている。
《中尾真二》